2013年 ザ・ホンダクラシック

ザ・ホンダクラシック 3日目レビュー

2013/03/03 16:14

難コース、強風・・・勝負はやはりサンデーバックナイン

リーダーボードのトップに名を連ね、最終日を迎える二人の選手は、まだPGAツアーでの優勝経験はない。もちろん彼らは、今大会の優勝者に「マスターズ」の出場権が付与されることを知っている。トンプソンはアマチュア時代の2008年、全米アマのファイナリストとしてオーガスタに足を踏み入れて以来、マスターズからは遠ざかっている。

もし明日の最終日が、今日のような強風の中での戦いとなると、明日は我慢比べとなるだろう。
「今日イーブンパーで回れたことは、決して悪いことではないよ。むしろ前向きに思えるラウンドだったね」と、オギルビーは語った。

3日目のラウンドを振り返ると、最終20人のうちアンダーパーで回った選手はひとりもいなかった。ラスト20人より前でのスタートを切ったY.E.ヤンは、この日のベストスコアとなる「67」で回り、順位を36位上げ、一気に7位タイに躍り出た。

ウェストウッドは、フロントナインのラスト2ホールをボギーとし、上位に危うく差を広げられそうになったが、その後のバックナインを「33」で回り、再び首位争いに留まった。この日の鍵は、いかにして10番と11番をパーで切り抜けられるかであった。11番(パー4)の2打目は難度の高い池越えで、ラウンドした75選手のうち、このホールでバーディを奪った選手は35フィートのパットを決めたヤン1人だった。このホールのアベレージスコアは「4.8」、パー3のショートホールにも関わらず、PGAナショナルのどのロングホールよりも難しいホールとなった。

500ヤードを超えるロングミドルの10番は、今日の強風がホールの難度をさらに引き上げた。オギルビーはセカンドショットを3番ウッドで打たなければならないほどだった。

「僕はコンディションに関わらず、自分に回ってきたチャンスを生かしたいだけなんだ」と、ウェストウッドは語った。「今日はいい感じでプレーができたね。いくつかミスはしてしまったけど、それ以外はとても手堅くプレーできたよ。明日は積極的にパットを決めに行きたいね。今日もたくさんのチャンスがあったが、カップをなめるパットが多く、決めることができなった。最終日に遅い組でスタートするのは嬉しいし、僕にチャンスをもたらしてくれると思う」。

4打差に9人がひしめき合う混戦模様の中、そのうち5人はオーガスタへの切符がなく、優勝することでマスターズへの切符を手にできる。とりわけオーガスタ出身のハウエルにとって、これは極めて重要なことだ。彼は15番(パー3)で20フィートのバーディパット決めるまで、トップと5打差だった。最終18番(パー5)では、バンカー手前からグリーンに乗せ、ワンパットでバーディを奪い、トータル「71」で3日目を終えた。

ファウラーは上位組より2時間以上も早く、「69」のスコアでラウンドを終えた。彼がホールアウトした時点で、彼の名前はリーダーボード上位に掲げられていた。ファウラーはハウエルと同組で、最終組から数えて3組目で最終日をスタートする。「明日の最終日に重要なことは、トップを逆転可能な差でバックナインを迎えること」とはファウラー。「そこから本当のトーナメント(戦い)が始まるのさ」

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