小平智は4戦ぶり予選通過 13バーディは全体4位
◇米国男子◇3Mオープン 2日目(5日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7468yd(パー71)
米ツアーでは4戦ぶりの予選通過。60台も4月の「RBCヘリテージ」以来とあって、小平智の表情は晴れやかだった。7バーディ、1ボギー1ダブルボギーの4アンダー「67」。最終9番で2打目を池に入れてダブルボギーをたたいたが、通算5アンダー43位へ順位を上げて久しぶりの週末に挑む。
「ヘリテージのときよりも、ゴルフの内容的にはいい。こうやって自分の気持ちの良いゴルフをしていれば、ダメでも良くても楽しいけど、なかなか最近まではできなかった。やっと楽しくなったのでうれしいです」
10番スタートの前半から、ショットとパットがかみ合った。11番、12番でともに4m前後のバーディパットを沈めると、14番は残り35ydをSWでチップイン。「セカンドは逃げて右に行っちゃって。バンカー越えで難しかったけど、打って良い感じだなと思ったら歓声があった。最近ああいうのがなかったので、良い薬じゃないけど、ゴルフも楽しくなるし楽になる」と勢いに乗った。
この2日間、パットのスコア貢献率は4.782ストロークで全体6位。13個のバーディも全体4位だ。初日のトリプルボギー、2日目のダブルボギーと傷はあるが、「こういうゴルフを続けていれば、安定して回っていられる。このゴルフをちゃんと固めて崩さないようにしていきたい」と手応えも十分だ。
この日は再び1Wを取り替えて、タイトリストのTS3(10.5度)を投入した。「ちょっとフェースがかぶって見えるので、そのぶん左に行くことが多くて気持ち悪かった」と、まだ違和感はぬぐえていない。1Wを調整しようとした初日のラウンド後、雷雲接近のため練習場がクローズされたことは計算外だった。
だが、逆に言えば改善の余地はある。久しぶりの週末に期待しよう。(ミネソタ州ブレイン/今岡涼太)