2019年 3Mオープン

松山英樹「ゴルフが楽しくなってきた」予選通過に哲学

2019/07/03 07:31
練習ラウンド中、リラックスした表情を見せる松山英樹

◇米国男子◇3Mオープン 事前情報(2日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7468yd(パー71)

松山英樹が最後に予選落ちしたのは、約1年前の「全英オープン」。スイングの試行錯誤を続けながらも、継続中ではツアー最長となる24試合連続予選通過を続けている。

「マスターズまでに去年悪かったものも含めていろいろ直して、結果悪かったのでどうしようかなと。(その後も)変えていったらだいぶ良い方向に来たので、あともう少しだなぁと思いつつ、いつバッチリはまるかなという感じ」と現状を説明した。

連続予選通過に関しては「75位くらいで終わって、他の選手が落ちてくれて予選を通ったこともありますし、たまたまです」というが、その結果には松山なりの哲学も存在する。今年の「バルスパー選手権」で優勝したポール・ケーシーは、「より多くの勝利のために、安定を諦めた」と語ったが、松山は「予選落ちしたら(優勝の)可能性もなくなる」という立場を取る。

予選さえ通れば、決勝2日間で逆転することも不可能ではない。「その可能性を自分から消すっていうのは嫌だし、やっぱり予選を通ることは僕の中では大きい」と、優勝に向けた最低条件ととらえている。それをこの1年近く続けているのだ。

それでも、まだ求めるレベルには届いていない。「本当に良いときは、“勝つレベル”で良いとか悪いとかだと思うけど、いまは“勝つレベル”でいうと相当悪いっていう評価になる。 “トップ10くらい”(が目標)だったら、まあまあ良いっていう評価だけど。でも少しずつ手応えを得られて、ゴルフが楽しくなってきていますね」

月曜日は練習に訪れて、火曜日はアウト9ホールをラウンドした。あすの9ホールのプロアマが最終調整となる予定。予選落ちをしていないということは、その分休む時間も削られていて、「疲れてますね。連戦は別にいいけど、なんか疲れてます。あすくらいから元気になると思うけど…。ぜんぜん、眠れないんですよね」と吐露した松山。そろそろ、勝利という名の特効薬が欲しいところだ。(ミネソタ州ブレイン/今岡涼太)

まだ疲れが抜けきらない様子の火曜日

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