2019年 ウェルズファーゴ選手権

ウッズ ツアー仲間の親友を励ます17秒のメッセージ

2019/05/03 12:23
親交のあるウッズ(左)とバーナーIII(撮影は2019年プレーヤーズ選手権/Gregory ShamusGetty Images)

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7554yd(パー71)

タイガー・ウッズが練習ラウンドをともにするなど、親交も厚いハロルド・バーナーIII(28)に届けた動画が話題だ。

バーナーIIIは3月、幼少期からゴルフの腕を一緒に磨き、ステージ4の大腸がんを患う親友、ダニエル・メグさんを励ますメッセージをウッズに依頼。「タイガーは快く引き受けてくれたよ」。約1カ月後、海外メジャー「マスターズ」の開幕前日、17秒に及ぶメッセージ動画が贈られた。

ゴルフウェアを着たウッズは動画内で、「ダニエル、僕は君が困難なときを過ごしていることを知っている。僕は君を応援している。強くあり続けるんだ、戦い続けるんだ。これが最も大事なこと、希望を決してあきらめちゃいけない。僕らも君に励まされている。みんな応援しているよ」と呼びかけた。

バーナーIIIは動画を受け取ったメグさんの様子を「彼が『僕はいま死んでも良いくらいだ』と言って、僕らは笑ったよ。とにかく喜んでいた。そして彼は『ウッズには今週の(マスターズ最終日の)日曜日に良いことが起きる。僕の29回目の誕生日でもあるからね』と言ったんだ」と明かした。

ウッズの14年ぶり「マスターズ」優勝が現実になると、「僕がすぐにメグに電話をかけた。お互いに20秒ほど何も話せなかったよ。僕らはただただ泣いていた。本当に嬉しかったんだ」と笑みを浮かべた。

メグさんの妻ジョーダン・メグさんは、自身のインスタグラムにウッズの動画を掲載した。その後、メグさんのもとには、ジャック・ニクラスから電話があり、リッキー・ファウラーからは励ましの意味が込められた帽子が届いたという。(ノースカロライナ州シャーロット/林洋平)

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