2週連続トップ10を視野 松山英樹「バーディは獲れている」
◇世界選手権シリーズ◇WGCメキシコ選手権 3日目(23日)◇チャプルテペクGC (メキシコ)◇7345yd(パー71)
28位タイで出た松山英樹は5バーディ、1ボギーの「67」で回り、通算4アンダーの16位タイに浮上した。高難度のホールでバーディを奪取。首位ダスティン・ジョンソンとの差は12打あるが、トップ10圏内を視野に入れた。
トニー・フィナウ、ザンダー・シャウフェレという実力者との組で「組全体の流れも良かった。自然と伸びたと思う」。1Wでグリーン周辺に運んだ2番でバーディを先行すると、打ち上げの8番(518yd)は1Wの第1打をフェアウェイに置き、「良いアングルからセカンドを打てたのは大きい」と201ydを7Iで2mにからめた。前日までと逆の追い風でこの日は2番目の難しさとはいえ、3日間通じた難度が最も高いホールでバーディ。「獲れたのは良かった」と流れをつないだ。
後半11番(パー5)では3Wで2オンして伸ばし、13番(パー3)で4mにつけて4つ目のバーディ。普段以上に距離の計測が難しい高地で、パーオン率を83.33%とした。「ショットは悪くもないし、良くもない」と自己評価し、「バーディが獲れているのは良い」と述べた。
グリーン手前からのアプローチをミスし、オーバーさせた15番を唯一のボギーとしたが、続く16番でバウンスバック。難しいポアナ芝のグリーンで、前2日間はパットに苦悩した。「ラインがなかなか合ってくれないが、きのうまでに比べるとストロークは良くなっている」とパットのスコア貢献度はこの日、3日間最高の「+0.954」となった。
初日から尻上がりにスコアを上げて迎える最終日は、ゲーリー・ウッドランド、リー・ウェストウッド(イングランド)と同組になる。出場2大会連続のトップ10圏内までは2打差。「トップ10は狙える位置。しっかり18ホール頑張りたい」と力を込めた。(メキシコ・メキシコシティ/林洋平)