浮き彫りになった課題 小平智の2019年初戦は最下位
◇米国男子◇セントリートーナメントofチャンピオンズ 最終日(6日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7518yd(パー73)
小平智は5バーディ、1ダブルボギーの「70」で回り、通算4オーバーで最下位の32位タイでフィニッシュ。今週初のアンダーパーで終えたが、「調子は同じ。風がない分(スコアが)良かっただけ」と大会前半で吹いた強風への対応を課題とし、2019年の初戦を終えた。
距離があるホールではアゲンストになる緩やかな南風。今週初めての風向きながら、「ショットは良い。あまり気にならなかった」とピンを刺した。打ち上げの前半4番では、175ydから80cmにつけて最初のバーディ。折り返し前の9番から、サンドウェッジで2mに乗せた10番を挟み3連続で伸ばした。4日間のフェアウェイキープ率は全体1位の91.67%を記録。「距離感をあわせやすかった。もともと自信はあった」と振り返った。
「上がり5ホールであと2つ伸ばせた」と終盤の失速を悔やむ。17番では、214ydから7Iの2打目をミス。1打目を1Wで346yd飛ばしたが、強い下り傾斜の途中で止まった。「左足下がりで、すごくてダフった」。グリーン左手前の谷に落とし、ダブルボギーをたたいた。
「77」「76」と停滞した最初の2日間は、秒速12mを超える風が吹いた。小平は「風のジャッジを間違えた。アップダウンがすごく激しく、これだけ風の強いコース。あんまり経験したことがなかった。(最終日に)このスコアを出せたことは自信になるけど、風が吹くと崩れてしまうことは課題」と、最下位の結果を素直に受け止めた。
次週は「ソニーオープンinハワイ」に出場する。「どの試合も次につなげるつもり。毎回課題が見つかる。それを克服したい。今年はツアーで戦う基盤を作る。当たり前だけど、(来年も)出たい」。前年の優勝者だけが出場できるエリート大会への再挑戦を誓った。(ハワイ州カパルア/林洋平)