2018年 ザ・ノーザントラスト

「また分からない状態」松山英樹は口調重く

2018/08/22 09:02
松山英樹は約2カ月ぶりにタッグを組む進藤大典キャディとプレーオフに臨む

◇米国男子◇ザ・ノーザントラスト 事前(21日)◇リッジウッドCC(ニュージャージー州)◇7385yd(パー71)

松山英樹にとって、ルーキーイヤーの2014年から5年連続の進出となる全4試合のプレーオフシリーズが幕を開ける。フェデックスランキング76位で迎える初戦は開幕2日前に練習ラウンドを開始し、18ホールをチェック。6月中旬「全米オープン」から約2カ月ぶりに進藤大典キャディとのタッグに戻し、準備を進めている。

ニューヨークエリアを巡る今大会で当地をプレーするのは、30位タイで終えた2014年以来。当時は深いラフへの苦労を口にしていたが、「いや、今年も長いですよ」と警戒ポイントは変わらない。「(距離が)長いし、グリーンが小さくて速い。グリーンオンはしないと思うので、その後の寄せを頑張りたい」と続け、苦戦を覚悟した。

練習ラウンドではラフからのショットが目立った松山英樹

そんな厳しい言葉は、この日のラウンドと練習を終えた後の状態も表しているのか。11位タイとした前週「ウィンダム選手権」ではショットの復調への兆しを感じていたが、「(好感触は)もうないです。今は、また分からない状態」と口調は重かった。

練習ラウンドでは深いラフに入れることが多く、ホールごとに進藤キャディが撮影したショット動画の確認を繰り返す。ホールアウト後に直行したレンジでもウッド、アイアンともに首をひねるシーンが目立ち、午後6時過ぎにパターを置いた練習グリーン上でもいら立ちを隠せず、重い空気が松山を包んだ。

昨シーズンはフェデックスランク1位で進出したポストシーズン。プレーオフを前にしたランク76位は、過去4年で自己ワーストだ。出場選手は、初戦のトップ125位から100位、70位、30位と絞られていくサバイバルバトル。「まずは来週に行けたらいいと思います」と、目先にターゲットを置きながら戦いを進めていく構えだ。プレーオフ4試合の優勝ポイントは、通常の試合の4倍にあたる2000ポイント。挽回のチャンスは、松山にも十分に残されている。

松山は開幕前日のプロアマ出場メンバーから外れており、練習場で最後の調整を行う予定となっている。(ニュージャージー州パラマス/塚田達也)

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