2018年 ウィンダム選手権

好感触の手応えは「もうない」 松山英樹の苦闘は続く

2018/08/15 08:18
険しい表情でボールの行方を追う松山英樹

◇米国男子◇ウィンダム選手権 事前(14日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7127yd(パー70)

前週の「全米プロゴルフ選手権」を35位で終えた松山英樹が、2年ぶりにレギュラーツアー最終戦「ウィンダム選手権」に出場する。次週からスタートする4試合にわたるプレーオフシリーズに備えて欠場する選手が多い中、世界ランキング16位はフィールド最上位。大会の公式サイトでは松山の出場を写真入りで報じ、大きな期待とともに5回目の参戦を伝えた。

松山は開幕2日前の火曜日にコース入り。正午過ぎからアウト9ホールの練習ラウンドをこなし、感触を確かめた。グリーンはアンジュレーション(起伏)が強く、少しでもこぼれ落ちたらラフ、または傾斜を伝って下に転がり落ちる形状が多い。「グリーン周りが難しい」とアプローチ練習を入念に行い、ウェッジでロブや転がし、ときにはパターを手にし、ライによってピンに寄せる最善策を探った。

ラウンドではチャンスにつけるショットも多く見られたが、9ホールの自己評価は厳しいものだ。「66」をマークした「全米プロ」最終日の18番では、2打目をピンそばに絡めたアイアンショットに好感触を口にしていたが、「たまたまです。もう手ごたえはないです」と即答した。

今季は未勝利が続き、年間ポイントレースのフェデックスカップランキングは88位にいる。125人でスタートを切るプレーオフシリーズは、試合が進むごとにポイントランク下位が脱落していくノックダウン形式で、最終戦の「ツアー選手権」(9月20日開幕、ジョージア州・イーストレイクGCまでわずか30人に絞られる。14年から続く最終戦への出場に黄信号が灯るだけに、今週の持つ意味合いは例年以上に大きなものになるが、「プレーオフを考えられるほど余裕がないです」と現状を説明した。

ラウンド後の取材対応を終えると午後3時過ぎに練習グリーンへ直行。そのままドライビングレンジに移動し、2時間ほどの打ち込みを行った。最後にショートゲームの調整を行い、クラブを手放したのは同5時45分過ぎ。復調に向けた日々は、今週も続く。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/塚田達也)

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