ウッズ 視線はメジャー最終戦へ「来週に勢いつける」
◇世界選手権シリーズ◇WGCブリヂストン招待 3日目(4日)◇ファイヤーストーンCC(オハイオ州)◇7400yd(パー70)
タイガー・ウッズの復活優勝は持ち越しとなりそうだ。過去8勝と抜群の相性を持つコースでムービングデーに「73」とスコアを落とした。バーディは4mを沈めた12番(パー3)だけ。4つのボギーをたたいて通算3アンダーの28位タイに後退した。
「良いウォーミングアップができず、ボールをきれいに打てなかった」というウッズは、トップと5打差から苦しいゴルフを展開した。ショットがまとまらず、第1打を左のラフに外した7番(パー3)でボギーを先行。「初日のプレーに似ていた。ただ、すべてうまくいった(66をマーク)初日と違い、きょうは何もできなかった。良いショットも少しあったけれど、ボールをコントロールしている感じがなかった」と、ため息をついた。
首位ジャスティン・トーマスとの差は11ストロークにひろがり、視線を早くも次週のメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に向けた。「この年齢(42歳)になると、次の日までに回復することが大事になる。来週の木曜日(大会初日)へのエネルギーもためないといけない」とベテランの戦い方を口にしつつ、「あしたは良いスコアを狙いたい。来週に勢いをつけたいね」と話した。
ファイヤーストーンCCでは2度の3連覇を含む8勝をマークした。キャリア最後のツアー優勝が2013年のこの試合だ。ウッズが愛し、愛されたトーナメントは来年から装い新たに「WGCフェデックス セントジュードクラシック」に変わり、会場をテネシー州メンフィスのTPCサウスウィンドに移す。当地では米シニアツアー「シニア・プレーヤーズ選手権」が開催されることになる。
「あしたを最後に、しばらくここでプレーしなくなる。シニアツアーに出るようになったら戻ってくるけどね。本当に残念だ。ここは最高のクラシックコースのひとつ」。残された“最後”の18ホールに惜別の思いを込める。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)