51歳“ストリッカー先生”を観察 松山英樹の最終調整
◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報(9日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)
松山英樹は開幕前日の9日(水)、当地で最終調整を終えた。午前中から回ったイン9ホールでの練習ラウンドではスティーブ・ストリッカーらとプレー。ベテランのショートゲームを観察するなど、充実の時間を過ごした。
51歳のストリッカーはツアー通算12勝。すでにシニア入りして2勝を飾った一方で、セミリタイヤしたはずのレギュラーツアーでも依然活躍中だ。松山はこの日、午前中にドライビングレンジで練習を終えると、スタートの10番ティでストリッカーらの組に合流。パットの名手として知られるが、特にチッピング練習の様子に目を凝らした。
フロリダ特有のバミューダ芝のフェアウェイ、ラフからのウェッジの使い方を観察。14番ホールでは、スマートフォンを取り出して自ら撮影を始めた。ストリッカーのクラブで実際に打たせてもらうシーンも。ピート・ダイ設計のトリッキーなコースについて「ショットがまっすぐ行かないとバーディを獲れない。ショットメーカーが上に来るんじゃないかな」と分析しながら、いつものようにショートゲームの確認にも余念がなかった。
春先に左手の故障で戦列を離れたこともあり、今年に入ってトップ10入りは1月の「セントリートーナメントofチャンピオンズ」だけ(昨秋に開幕したシーズンでは3回)。5年連続で出場の今大会も「上にいる感じがしないんです。一回だけ優勝争いをしましたけど(2016年に最終日最終組でプレーして7位)。あれもね、3日目にたまたまみんなが崩れて、僕が良かっただけなんで(「67」を記録)。優勝争いをした感じもなかった」と話す。
それでも、PGAツアーのパワーランキング(優勝予想)では20位に入った。故障から復帰後のパフォーマンスではなく、過去4度の出場で最も悪い順位が23位(2014年)だったという実績が評価されている。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)