2017年 WGC HSBCチャンピオンズ

「こんちくしょう…」片岡大育と今平周吾のWGC初出場

2017/10/27 19:40
初出場のWGCで味わうのは・・・

◇世界ゴルフ選手権◇WGC HSBCチャンピオンズ 2日目(27日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7266yd(パー72)◇

今大会が世界ゴルフ選手権(WGC)初出場となる片岡大育今平周吾は、2日目を終えて通算1アンダー38位と、通算7オーバー74位。上位争いには絡めていないが、それぞれが初舞台で貴重な経験を積んでいる。

「自分的には良いゴルフができている」という片岡だが、やはり実感するのは飛距離の差だ。この日の1番ホールは強いアゲンストの風に対し、ティショットは「そこそこ良い球を打って260ydくらい。でも、チャールズ・ハウエルIIIは、310ydくらい行っていた」という現実を突きつけられた。第1打では毎回、約40ydの差を付けられて、「“こんちくしょう”というのは、いっぱいあります」と、笑顔に下に悔しさも受け止めている。

正確性で戦う自分のゴルフは大事にしながら、「コントロールしてばかりだと距離が残るので、意識してやっている」と、いつもより“振っている”のもまた事実。「練習ラウンドとは10ydから20yd違っている。飛距離も出ているし、そういう意識は大事だと思う。力の差も感じているけど、いろんな意味ですごく勉強になっている一週間」と、目標とする世界の舞台を、肌で感じることができている。

この日はルーリングでトラブルも経験した今平周吾

一方の今平は、18番でルーリングのトラブルに遭遇した。3打目をグリーン奧に外すと、そこにはテレビ中継用のケーブルやロープなどが置かれていた。ロープ付近に球が止まっていたために、同伴競技者で2014年のアジアンツアー賞金王のデービッド・リプスキー(米国)に処置を確認すると、「OK。まずティでマークして」と言われて、マークしたあとに球を拾い上げてしまったが、これはルール違反。

マークしたあとにケーブルを動かして、その際に球が動いてしまった場合のためのマークで、本来は球に触れずに処置をしなければいけなかったために1罰打。結果的にはこのホールをトリプルボギーとしてしまった。

「カッカ来たりもするけれど、勉強ですね」と苦笑いの今平だが、これもまた経験のうち。将来きっと、役立つときがくるはずだ。(中国・上海/今岡涼太)

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