ウッズ“最悪のケース”も覚悟 復帰の時期明言せず
◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇ザ・プレジデンツカップ 事前情報(27日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7328yd(パー71)
腰痛などの影響で戦列を離れているタイガー・ウッズが27日(水)、米国選抜の副キャプテン(キャプテンズ・アシスタント)を務める「ザ・プレジデンツカップ」の公式会見に出席した。復帰が待たれる中、時期について見通しは立っていない。
チームユニフォームをまとったウッズは午前中に選抜メンバーの写真撮影に臨み、練習ラウンドを視察。その後、両軍の副キャプテン計6人とともに会見場の壇上に上がった。「プレーヤーという役割ではないけれど、みんなと一緒に戦うのは純粋に楽しいこと。選手や監督の力になれるように頑張りたい」と、昨年の欧州選抜との対抗戦「ライダーカップ」と同じ仕事を任されたことを喜んだ。
ウッズは今年1月、米ツアーに1年5カ月ぶりに復帰した直後、2月の欧州ツアー「オメガドバイデザートクラシック」で腰痛を訴えて途中棄権した。4月にキャリアで4度目の腰の手術に踏み切り、再び長期離脱。5月末に飲酒または薬物運転の容疑により、自宅のあるフロリダ州で逮捕、釈放された。
治療とリハビリでカムバックを目指し、8月下旬には主治医の許可を得て、ショートゲームの練習を再開した。7人が登壇したこの会見だったが、質問の半分以上はウッズに向けられた。体のコンディションについて問われ、「(復帰への)タイムテーブルは主治医の言うとおりに動いている。先週、60ydのショットを打てるようになった。メチャクチャ真っすぐ飛んだんだ」と自らのジョークに笑顔を向けた。
一方で「体は鍛えているが、ゴルフをするための肉体はできていない」と話し、「競技に戻ってこない可能性も見通しているか?」という質問には「もちろんだ」と否定しなかった。「未来は僕にとってどうなるか分からない」と“最悪”のケースを覚悟しているという。
カムバックの時期については明言しないまま。「(腰、ひざなど計)8度の手術の後の100%の状態が何を意味するかは分からないが、可能な限りのことはしたい。前にも言ったけれど今は時間が必要。これもプロセス。急がずにやりたい」と語った。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)