2017年 ザ・プレジデンツカップ

前評判を覆せ! 世界選抜エースの松山英樹「思わぬ力が出ることも」

2017/09/27 09:30
3度目の出場となる松山英樹には世界選抜のエースとしての活躍が期待される

◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇ザ・プレジデンツカップ 事前情報(26日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7328yd(パー71)

2年の1度の世界選抜と米国選抜の対抗戦開幕2日目前の26日(火)、当地で両チームによる公式練習が始まった。3大会連続出場の松山英樹が属する世界選抜は、ダブルスマッチを想定した練習ラウンドを行った。

松山はこの日、「マスターズ」歴代王者のシャール・シュワルツェル(南アフリカ)とダブルスを組み、チームメイトのキム・シウー(韓国)、エミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)とともに18ホールをプレーした。初日から3日目まではダブルスマッチが続く。「誰とでウェルカム」というのが松山の基本姿勢。「あした(の練習は)パートナーが違うみたい。誰とでも勝てる準備をしたいですね」と淡々と語った。

世界ランキング3位、米ツアー年間3勝はチーム内トップ。「エースは…アダム(スコット)とかジェイソン(デイ)ですよ」と謙遜するが、松山にかかる期待、責任、重圧は過去2大会とは比べられないほど大きい。

前評判では、ホームの米国が圧倒的に優勢。両軍12人のうち、今季のプレーオフシリーズで最終戦までコマを進めたのは、米国選抜が11人。世界選抜は松山、ジェイソン・デイマーク・レイシュマン(ともにオーストラリア)、ジョナサン・ベガス(ベネズエラ)、アダム・ハドウィン(カナダ)の5人しかいない。米ツアーでの通算勝利数は米国選抜101勝に対して、世界選抜は42勝。ちなみにフィル・ミケルソンひとりの勝ち星とピッタリ同じだ。

下馬評の低さに理解を示しながら、松山は言った。「その通りだと思いますけど、チーム戦だと思わぬ力が出たりすることもある。ましてやマッチプレーなので、(ストローク戦とは)変わる部分ある。僕はいつも通りできたらいいと思う。他の選手の力を借りて、もっと力が出るかもしれない」

会場のリバティーナショナルGCは過去、「ザ・ノーザントラスト」(前身はザ・バークレイズ)を開催した(松山は当時出場せず)。自由の女神(背中からだけど)も望める海沿いのコース。今大会を前に改修を行い、松山は「タフなホールが何ホールもあるけれど、マッチプレーなんでバーディの取り合いになると思う」と見据える。「池が絡むホール、バンカーが難しく作ってあるホールもある。ボギーを打っていたら簡単にとられる。自分の状態はまだよくないですけど、上げているようにしたい」と準備に余念がなかった。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)

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