2017年 AT&Tバイロン・ネルソン選手権

3季ぶりVの裏に…ホーシェル夫人の告白「私はアルコール依存症」

2017/05/24 11:39
AT&Tバイロン・ネルソンを制したホーシェルは家族の問題とも戦っていた

◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン◇TPCフォーシーズンズリゾート (テキサス州)◇7166yd(パー70)

ビリー・ホーシェルジェイソン・デイ(オーストラリア)とのプレーオフを制してツアー通算4勝目を飾った「AT&Tバイロン・ネルソン」。歓喜の最終日翌日に、知られざる“戦い”がホーシェルのブリタニー夫人から明かされた。

ブリタニー夫人は22日(月)、自身のツィッター(@britt_horschel)で夫の勝利を喜びながら、自身がアルコール依存症であることを告白。昨年5月末から約2カ月間は、フロリダ州内の施設に入って治療に臨んだという。その間、ホーシェルはツアーに参戦しながら、当時1歳半だった長女・スカイラーちゃんの面倒を見て、自宅の引っ越しも一手に引き受けていた。

ホーシェルは2014年にプレーオフシリーズで2勝を挙げて米ツアーの年間王者に輝いた後、昨季までの2シーズンは勝利なしに終わっていた。

いつも屈託のない笑顔でツアー仲間を盛り上げる人気者は、この事実を決して口にしなかったが、夫人は「これを言わないことは夫に対して不公平だし、私自身も誠実にありたい」と説明。「家族や近しい友人たちのサポートも受けながら、彼は密かに本当に大変な時間を過ごしていた」と3シーズンぶりの勝利に至るまでの“激闘ぶり”を公にした。

ホーシェル夫妻はジュニアゴルファー時代に知り合い、同じフロリダ大に進んだ。夫人は手首のケガでゴルフの道を閉ざされ2010年に結婚。今年4月には次女のコルビーちゃんを出産している。「彼を私の夫に、子どもたちの父親に選んでくれた神様に本当に感謝したい」と、夫への尊敬の念とあふれる愛を記した。(テキサス州フォートワース/桂川洋一)

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