2017年 マスターズ

“メジャーで勝てない”ジンクス払拭へ ガルシアが首位タイでマスターズの週末に

2017/04/08 11:36
神の子ガルシアが首位で大会を折り返した

◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)

セルヒオ・ガルシア(スペイン)が37歳にしてメジャー初制覇のチャンスをつかんだ。予選2日間を「71」、「69」でまとめ、通算4アンダー。リッキー・ファウラーら4人が並ぶ首位タイで決勝ラウンドに突入した。

2日目は出だしから3連続バーディで滑り出した。3m下りのスライスラインを丁寧に沈めた1番で静かにガッツポーズ。「あれで落ち着けた」と流れをつかんだ。12番(パー3)では“目玉”になった手前のバンカーからピンそば60㎝に寄せ「今までで最高のバンカーショットだろう」と自画自賛した。

「僕はようやく落ち着いて、いろんなことを受け入れられるようになってきたんだ」という。メジャー優勝が一度もない選手の中で、史上最もメジャーでトップ10入りが多い選手は、1955年までに24回入ったエド・ダッドリーという米国のプロゴルファーだった。この条件で、彼に次ぐ22回のトップ10入りを果たしているのが、かつて“神の子”と呼ばれたガルシア。今大会はメジャー通算74試合目の出場。世界で20勝以上挙げても付きまとうジンクスに終止符を打つ可能性を、オーガスタで膨らませた。

最終ラウンドが行われる4月9日(日)は大先輩の故セベ・バレステロスの誕生日。「僕は過敏になってしまうだろから、それはあまり考えたくない。まだホールはたくさん残っている。チャンスはある。ケーキの上にイチゴを乗せられたらいいよね」。残り36ホールは、世界中のゴルフファンが固唾をのんで見守ることだろう。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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