2016年 WGC HSBCチャンピオンズ

日本人初の快挙! 松山英樹の世界ゴルフ選手権(WGC)全成績

2016/10/30 17:24

◇世界ゴルフ選手権◇WGC HSBCチャンピオンズ 最終日(30日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7266yd(パー72)

後続に7打差をつける通算23アンダーで悠々の逃げ切り優勝を果たし、日本人として初めての世界ゴルフ選手権(WGC)制覇を遂げた松山英樹。4大メジャーに次ぐビッグトーナメントを制する快挙を果たし、丸山茂樹に並ぶ日本勢最多の米国ツアー通算3勝目に花を添えた。

松山はプロ転向した2013年に、8月「ブリヂストン招待」でWGCデビュー。それから3年後。WGC14試合目でメジャー級のエリートフィールドを制すまでの足跡を追う。

■2013年/WGCデビュー戦でタイガーと初の同組対決

・WGCブリヂストン招待(21位)

WGCデビュー戦でタイガー・ウッズとの初対決が実現。4日間を21位で終えた

WGC初挑戦の舞台となったのは、全長7,400yd(パー70)のモンスターコース、米国オハイオ州にあるファイヤーストーンCC。2日目に「68」と伸ばして19位に上げたが、週末はスコアを伸ばせずに21位タイで終えた。2位に7打差をつけて圧勝したのは、初日、2日目を初めて同組でプレーした憧れの人、タイガー・ウッズ。「レベルの高いプレーを見られて勉強になった」と今後の糧とし、初めての大舞台を終えた。

■2013-14年/「HSBCチャンピオンズ」で途中棄権

・HSBCチャンピオンズ(途中棄権)
・アクセンチュアマッチプレー選手権(2回戦敗退)
・キャデラック選手権(34位)
・ブリヂストン招待(12位)

初出場の上海は背中痛のため途中棄権。開幕前から背中を気にする素振りを続けていた

初出場の「HSBCチャンピオンズ」は苦い記憶だけが残った。開幕前から痛めていた背中痛が悪化し、28位で迎えた2日目のスタート直前に途中棄権。満身創痍の体で上海を後にした。こちらも初出場となったのは、世界ランク上位64人による頂上決戦「アクセンチュアマッチプレー選手権」(当時)。1回戦でメジャー覇者のマルティン・カイマー(ドイツ)を破ったが、2回戦でグレーム・マクドウェル(北アイルランド)に敗れ去った。

同じく初出場の「キャデラック選手権」は34位で終了。2年連続出場の「ブリヂストン招待」は12位で終えたが、2日目を終えた時点の36位から週末に「65」、「68」と伸ばしての上位フィニッシュだった。

■2014-15年/「マッチプレー」でベスト16

・HSBCチャンピオンズ(41位)
・キャデラック選手権(23位)
・キャデラックマッチプレー(ベスト16)
・ブリヂストン招待(37位)

決勝トーナメントの1回戦でR.マキロイに敗れたが、マッチプレーでも存在感を示した松山英樹

見せ場を作ったのはシーズン第3戦目の「キャデラックマッチプレー」。4人グループによる総当たりの予選リーグでは、アレクサンダー・レビ(フランス)、ユースト・ラウテン(オランダ)、ケビン・ナを破って全勝し、ベスト16に勝ち残り決勝トーナメントに進出。その初戦でロリー・マキロイ(北アイルランド)に完敗したが、駆け引きの上手さ、精神力の強さなども試されるマッチプレーの強さも世界に知らしめた。

■2015-16年/上海で再び途中棄権

・HSBCチャンピオンズ(途中棄権)
・キャデラック選手権(35位)
・デルマッチプレー(予選敗退)
・ブリヂストン招待(42位)

一昨年の悪夢再び・・・松山英樹はまたも背中痛で上海を去った

3年連続の出場となった「HSBCチャンピオンズ」で、14年に続きまたも途中棄権。53位から出た3日目、6ホールを消化した時点で、一昨年と同じ背中痛を理由にコースを去った。このシーズンはマッチプレー戦でもリーグ戦で敗れたほか、最高位は「キャデラック選手権」の35位に終わるなど、WGCに限ればキャリアワーストのシーズンとなった。

2016年 WGC HSBCチャンピオンズ