2016年 リオデジャネイロ五輪

丸山茂樹ヘッドコーチが出国 愛息との時間を経てリオへ

2016/08/04 18:26
リオデジャネイロ五輪で男女兼任ヘッドコーチを務める丸山茂樹は、出国前に空港で取材に応じた

5日(金)に開幕する「リオデジャネイロ五輪」で男女ゴルフのヘッドコーチを務める丸山茂樹が4日(木)、成田空港から単身で出国した。選手団の公式服は手配が遅れたためリオに直接届けられており、この日は私服で報道陣に対応。ゴルフが112年ぶりに五輪種目に復帰する節目の祭典で、日本代表の片山晋呉池田勇太野村敏京大山志保の4人を率いてメダルを目指す。

男子ゴルフの開幕は11日(木)。丸山は自宅がある米ロサンゼルスに数日滞在し、8日(月)早朝のリオ入りを予定している。翌9日(火)からは、長男の奨王(ショーン)くんが出場する「ジュニアPGA選手権」が米国で開幕し、ロス滞在中は練習ラウンドの相手を務めるというが、父の顔でいられるのもそこまで。「それからはオリンピックに集中」。代表選手とともに日の丸を背負い、大一番に臨む。

ヘッドコーチという肩書はあるが、その立ち位置はやや複雑だ。プロゴルファーは通常、それぞれがコーチやトレーナーを付けている上に、今回は個人戦のみでメダルを争う競技形式。「僕自身から余計なことは言いたくない。選手を盛り上げて、環境造りに徹することが一番だと思う」。丸山が就任当初から何度も示してきた考えを、改めて口にした。

選手たちに伝えたい思いは、極めてシンプルだ。「とにかくここまできたんだから、全力で頑張って、楽しくやろうよと。みんなが初めてなので、何が起きるか分からない。(メダルの)可能性は十分にあると思う」。持ち前の明るさとポジティブなハートは、選手たちにとって何よりも心強いエールとなるかもしれない。(千葉県成田市/塚田達也)

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