2016年 全米プロゴルフ選手権

ともに今季メジャー3戦目 谷原秀人と池田勇太

2016/07/28 08:19
準備は万端過ぎるほど万端?谷原秀人はすでに計4ラウンドを消化した

今季最後の海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」に出場する谷原秀人池田勇太。ともに「全米オープン」「全英オープン」を経験し、メジャー大会は今季3試合目。強い陽射し、タフなコースにも、もう戸惑いはないようだ。

「全英-」終了後にイギリスからアメリカに渡った谷原は、すでに金曜日から練習ラウンドを開始して、この日までに計4ラウンドを消化した。「ラフが深いし、距離が長いのでティショットをフェアウェイに打っていないと勝負にならない。でも、ティショットの調子はいいし、バンカーのアゴがそんなに高くないから、バンカーでもいいと考えたら打ちやすい」と、バルタスロールの攻略ルートは柔軟にイメージしている。

たとえば、649ydの17番(パー5)。ティショットをラフに入れた場合は、フェアウェイ中央にあるクロスバンカー群のうち、右サイドにある大きなバンカーに入れることも、2打目の選択肢になるという。「バンカー手前に刻むと、3打目がウッドの距離になってグリーンをキャッチしづらい。バンカーからなら5Iくらいで打てるから」。

この日は早朝から9ホールを回り、練習を終えたのは10時前。「このコースにいるのが長いんでね。煮詰まっちゃうので、ゆっくり休みます」と、日が昇りきる前に軽やかにコースを去った。

憤りか、集中か。淡々と今季メジャー3戦目に挑む池田勇太

一方の池田は、明日のスタート時間と同じ12時過ぎから9ホールをラウンド。「昨日はアプローチをメインにやったので、今日はバンカー」と、日々のチェックポイントを淡々とこなしている。

開幕前日だが、「(高ぶりは)まだ全然ないし、逆に普通に回れた方がいいんじゃないかな」とさらりとしたもの。リオデジャネイロ五輪の準備では、希望のフライトが取れなかったり、服や靴の手配が後手後手に回ったりと、懸案がないわけではない。

「多少、気にはなるけど、この試合は別に特に準備もない。なにも問題はない」。じっと一点を見つめてそう語り、あすからの大会初日に気持ちをフォーカスした。(ニュージャージー州スプリングフィールド/今岡涼太)

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