2016年 全米プロゴルフ選手権

松山英樹 1Wに続きアイアンも今季優勝モデルに回帰

2016/07/27 07:16
メジャー大会での戦いが続く松山英樹。今季最終メジャーでその力を発揮できるか?

今季の海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に挑む松山英樹が開幕2日前の26日(火)、会場のバルタスロールGC(ニュージャージー州)で練習ラウンドを行った。直近メジャー大会で2戦続けて予選落ちの松山だが、その手には2月の米国男子ツアー「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」を制した際のアイアンが握られていた。

この日の松山はダニー・リー(ニュージーランド)と、後半からは谷原秀人が加わって18ホールを回った。2週前の「全英オープン」で1Wをダンロップスポーツのスリクソン Z565からZR30へと戻したが、今週はアイアンも5月「ウェルズファーゴ選手権」で投入したハーフキャビティタイプのZ765から、かつて使用していたマッスルバックのZ945アイアンに回帰。どちらもPGAツアー2勝目を挙げたときと同じものだ。

アイアンを使い慣れたマッスルバックのZ945に戻した松山英樹

「戻して良くなればいいなと思うけど、それは試合になってみないと分からない。まあ、気分転換です」という松山だが、この日はピンに絡むショットを連発。18番(パー5)では、残り226ydの第2打を5Iでピン左1.5mへつけて、この日のラウンドを締めくくった。

練習では好調。だが、試合で思うような結果がでないのが最近の傾向だ。「練習ではずっといいので、(調子がいいのは)当てにしない」と、意気込みも慎重にならざるを得ない。

「(直近のメジャー2戦は)たまたま予選落ちしたわけでもないし、そうなるべくしてなったので切り替えたい」。「予選を通ればいいと思うし、そこから上位を目指して頑張りたい」。

8月の「リオデジャネイロ五輪」の関係で、日程がタイトな2016年シーズン。松山の最近の出場試合も、「ザ・メモリアルトーナメント」「全米オープン」「WGC BS招待」「全英オープン」、そして今週の「全米プロ」と難易度の高いビッグトーナメントが続いており、4戦中3戦で予選落ちという結果だけで、好不調の判断をすることは軽率だろう。

「今は落ち込んではいないです。でも、2日終わって落ち込んでいるかも知れないけど(苦笑)」。松山に、そんな冗談は似合わない。(ニュージャージー州スプリングフィールド/今岡涼太)

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