スピースの五輪辞退は「健康上の不安」 盟友ファウラーの反応は
2016/07/13 08:31
11日にリオデジャネイロ五輪出場辞退が明らかになった世界ランク3位のジョーダン・スピースは12日、今週開催される「全英オープン」の記者会見で「理由には健康上の不安があった」と説明した。多くの辞退者たちが理由に挙げてきたジカ熱への懸念だけではなく、「健康面に関連する全てのこと」と述べた。
自らを「オリンピック信者」と称するほど昔から観戦に熱中し、関心を寄せてきた舞台だけに、「22年の人生の中で、プロに進むか大学に進学するかの選択よりも困難な、もっとも難しい決断だった」と表情を硬くした。
辞退を決断した直後、前日(10日)に五輪出場を表明したばかりのリッキー・ファウラーに、「申し訳ないが、自分は今年リオに行けない。君たちのことを応援しているよ」とメールで伝えたという。盟友からの返信は、苦渋の選択をした直後のスピースの心を少しは軽くしてくれたかもしれない、ウィットに富んだものだった。「心配するなよ。もし僕らが金メダルを獲ったら、君はヤキモチを焼くことになるけどね」。
会見の中で、五輪への思いを何回も口にしたスピース。「繰り返しになるけど、僕の五輪、ゴルフ競技への情熱は強いんだ。将来はアメリカチームのメンバーとして出場したいと思っている。2020年の東京五輪を目指したい」と、4年後の再挑戦を見据えた。(スコットランド・トゥルーン/塚田達也)