2016年 全米オープン

池田勇太は予選落ち 五輪“当確”持ち越し「責任は自分に」

2016/06/19 07:16
3日間にわたった予選ラウンドで敗退した池田勇太

気丈に振る舞おうと必死な姿が見てとれた。それほど、この試合にかけていた。ペンシルベニア州のオークモントCCで開催されている「全米オープン」3日目。連日の順延により、第2ラウンドの18ホールをこの日午前からプレーした池田勇太は、2バーディ、6ボギー1ダブルボギーの「76」と崩れ、通算11オーバー。107位タイで予選落ちを喫し、引き続き行われた決勝ラウンドには進めなかった。

5オーバーに終わった第1ラウンドの出遅れを取り返せなかった。池田は午前7時33分に1番から出ると、第1打を左サイドのフェアウェイバンカーに入れてボギーが先行。同じくティショットを左のバンカーに入れた5番では、3パットも喫してダブルボギーとした。

「1W以外はそんなに悪くなかったんだけど…パー3でもバーディが取れていたし。ただ、もう少しティショットをフェアウェイに置ければラクだった」。予選のフェアウェイキープ率は43%。パットとのかみ合わせも悪く「いい波を作れなかった」と肩を落とした。

前日2日目は、早朝に第1ラウンドの残り1ホールだけをプレー。午後8時前後には第2ラウンドが始まる予定だったが、大会は日中にスケジュールを変更。この3日目に18ホールをプレーさせることを決めた。「途中でやめることなんかあるんだ…と驚いた。そこから情報収集をして…」。調整面で柔軟に対応できず「天候も悪くてアンラッキーもあったが、みんな同じ条件。プレーの責任は自分にある」と潔く語った。

7月11日付けの世界ランキングを基に決まる8月のリオデジャネイロ五輪の代表選手。池田は松山英樹に次ぐ日本勢の2番目につけており、代表の座を確実にするためにも「この試合を頑張りたかった」という。「初日に気合が入りすぎた部分もあったと思う。日本のトーナメントとは違って、いつも通りのスイング、プレースタイルができないといけない」

帰国の途につき、次週は国内ツアー「ISPSハンダグローバルカップ」に出場予定。シャール・シュワルツェル(南アフリカ)、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)、エミリアーノ・グリージョ(アルゼンチン)らトッププレーヤーが招待出場することで、世界ランキングポイントの配分も高くなる。五輪代表決定までは同大会を含め残り3試合。悔しさを胸に、追い込みをかけたい。(ペンシルベニア州オークモント/桂川洋一)

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