岩田寛、10戦ぶりトップ30 シード圏内に再浮上
テキサス州のTPCフォーシーズンズリゾートで行われた米国男子ツアー「AT&Tバイロン・ネルソン選手権」の最終日。5バーディ、2ボギーの「67」(パー70)で回った岩田寛は通算9アンダーの24位タイ。4位に入った2月の「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」以来、10戦ぶりにトップ30入りした。フェデックスカップランキングでは43ポイントを獲得し、再び来季のシードを得られる圏内の123位へと浮上した。
この日も序盤はショットが乱れた。「スタート直前まで練習場にいたけど、つかめないままだった」と3番で1Wを右サイドの池に入れてボギーが先行。それでも、5番(パー3)で9Iを60cmにつけてバーディを取り返すと「自信を持って打てたのも結構あった」と、中盤以降は時折ミスを挟みながらも好ショットでバーディを重ねていった。
10番はフェアウェイからPSでピンそば20cmにぴたり。11番は3Wを大きく右に曲げたが、ラフからのリカバリーショットを4mにつけて連続バーディとした。「(後半9バーディの)26を考えた」というのはリップサービスに違いないが、15番、16番(パー5)でもバーディを追加して通算10アンダー。最終18番でティショットのミスからボギーとしたが、4日間をオーバーパーなしで締めくくった。
「まだ上がっていくみたいな感じはないというか、そこまでの自信はない」と、久しぶりの好結果にも岩田の反応はイマイチだ。「今週に関しては、良いものも結構あった」と漸進を続けたいところだが、「次につながらないんですよね…」というのが目下の悩み。
「来週の会場はここから近いし(テキサス・レンジャーズの)ダルビッシュが投げるみたいなので、それを見てきたいと思います」と、意気込みもその方向性を見失っていた。(テキサス州ダラス/今岡涼太)