2016年 ノーザントラストオープン

スピース、79の大叩きでブービー発進「これは忘れるべき日」

2016/02/19 12:51
一昨年の最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」3日目の「80」に次ぐ悪いスコアをたたいたジョーダン・スピース(Harry How/Getty Images)

世界ランク1位のジョーダン・スピースが、カリフォルニア州のリビエラCCで開催された米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の初日に2バーディ、8ボギー1ダブルボギーの8オーバー「79」(パー71)と出遅れた。暫定順位はブービーの142位タイ。

「これは忘れるべき日。何年かに1回あるような、そんなラウンドだ」とスピースは振り返った。前半4つ、後半4つのボギーを重ねると、最終18番は3オン3パットのダブルボギーとなった。

「驚くべきことだけど、自分の調子には本当に自信を持っている。練習場でも良かったし、特に悪いところはなかった。ただ、左に行っちゃいけないところでドローが掛かり過ぎたり、右に曲げちゃいけないところでフェードが掛かり過ぎたりした。タイミングが悪かった」

スピースは「先週の方が悲惨だった」と言葉をつないだ。今年初戦の「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」で2位に8打差をつけて圧勝したスピースは「これを毎週やらないといけないんだ」と、その後の数試合は自分にプレッシャーを掛け過ぎていたという。

前週の「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」でも、3日目にペブルビーチで「74」をたたき優勝戦線から脱落した。「それで気づいたんだ。すべてのグリーンが縦50yd×横50ydあるわけじゃないから、ミスをしたらグリーンには載らない。毎週、すべてのパットを決めなくちゃいけないわけでもない。だから、今日はたとえ思うようにいかなくても、静かに、次のショットに集中した。結果はうまくいかなかったけど、少なくともそれが自分のやっていたことだ」。

技術的な面でうまくいかなかった要因に挙げたのは、グリーンの軟らかさだ。「1番ホールでは、いつもより1番手大きいクラブで打って、カップのそばに落ちた球が3.5mくらいで止まった。これまではラフから打ってカップそばに落ちたら、グリーンをオーバーして致命傷になったのに…」。慣れ親しんだ感覚と違うコースコンディションを信用するのに多くの時間を要したという。

「でも、繰り返すけど、これは忘れるべき日だ。僕はまだ試合を捨ててはいない。このコースで10アンダーを出せると信じている。今、9アンダーで回っている人(最終9番でボギーをたたく前のカミロ・ビジェガス)がいるけど、自分もそれができると思う。ほんの少しも動揺はしていないよ」。世界ランク1位の巻き返しに期待しよう。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/今岡涼太)

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