2015年 ヒーローワールドチャレンジ

2015年最終ラウンド 松山英樹は意地の7バーディ締め

2015/12/07 07:30
最後に笑えた…松山英樹は18番をバーディで締め、ビリー・ホーシェルとハイタッチ

松山英樹は2015年を意地で締めくくった。タイガー・ウッズの招待試合「ヒーローワールドチャレンジ」最終日。2オーバーから出た松山は7バーディ、1ボギーの「66」。通算4アンダーまでスコアを伸ばし、出場18人中最下位ながらアニルバン・ラヒリ(インド)と並び17位タイで4日間の戦いを終えた。

成績の悪い順からティオフした第2ラウンド以降は3日間すべてトップスタート。松山の今年最後の18ホールは出だしに火がついた。これまでの鬱憤を晴らすかのように、1番から3m以内のチャンスをきっちりと活かし、4連続バーディ。4番では途中大雨で約10分間の中断を強いられながら、フェアウェイからの2打目でピン右1.5mをとらえた。

中盤に足踏みしたものの「途中伸ばせなかったのは反省ですけど、この3日間に比べればパットが良かった」とグリーン上のプレーに好感触。16番で2mをきっちりと沈め、前日までの54ホールで稼いだバーディ数と同じ6つ目をマーク。最終18番は5mを読み切り「簡単なラインではなかったが、入るかなと思って打てた。昨日までにはなかった感じです」と、納得のバーディフィニッシュを決めた。

9月の「ツアー選手権byコカ・コーラ」でゼロ勝のまま前シーズンを終え、10月に開幕した2015-16年シーズン4試合、そして国内ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」でも勝利に届かず2位に終わった。

この秋は特に気持ちが晴れぬままプレーする機会が多かった。だからこそ、新たな年にかける想いも強くなる。「ショットに関しても、パットに関しても、自分を信じ切れていない。まだいいフィーリングまでは行っていない。(パッティングは)きょうみたいに1個、2個とポンポンと入ればいいが、入るのをただ待つのではなく、ラウンド中に自分の中で何かを変えなくても、フィーリングを出せるようになれば安定してくる」

16年のスケジュールについて、松山は未定としたが、新年最初の出場は1月28日(木)開幕の「ファーマーズインシュランスオープン」と見られる。同大会翌週に控える「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」は、14年は優勝者に2打差、15年には1打差の惜敗。抜群の相性を誇る。

今後は国内外で自主トレを予定。「この試合で不甲斐ないことが多すぎた。新たな課題として、体を休めること、鍛えることも大事ですけど、頭の中を整理して来年に向けて準備をしたいと思います」。爪を研ぐオフが待っている。(バハマ・アルバニー/桂川洋一)

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