スピースは自身初の2戦連続予選落ち「悪い夢を見ているようだ」
今年、メジャー2勝を挙げたジョーダン・スピースが苦しんでいる。米国男子ツアーのプレーオフシリーズ第2戦「ドイツバンク選手権」の2日目は、1バーディ、3ボギーの「73」(パー71)。通算6オーバーで、2週続けて予選落ちとなった。
スピースが2試合続けて決勝ラウンド進出を逃したのは、アマチュア時代も含めてツアーで初めてのこと。3ラウンド以上続けてオーバーパー(ザ・バークレイズ:74-73、ドイツバンク選手権:75-73)としたのも、2013年の「全英オープン」2日目から「全米プロゴルフ選手権」2日目までの計5ラウンド以来、実に2年ぶりのことだ。
「今年は、良い意味での初体験をたくさんしたけど、これは悪い意味での初体験だ。普段は、自分の長所はメンタルで、それが他の人に比べてアドバンテージになっていると思っているけど、この2週間はそれが弱点になっていた。もう一度、いかにポジティブでいるかということを考えなくてはいけない」。
フェデックスカップのプレーオフシリーズを同ランク1位で迎えたスピースだったが、前週ジェイソン・デイ(オーストラリア)に抜かれて2位に後退。世界ランクも同様にトップの座をロリー・マキロイ(北アイルランド)に奪い返された。
突如の不振に陥ったスピースだが、明るいニュースが2つある。この日の最終18番で奪ったバーディで、スピースが最低1個以上バーディを奪ったラウンド数が208に伸びたこと。そして、もし今週、デイが優勝をせず、マキロイがトップ10に入らなければ、再びスピースが世界ランク1位に返り咲くことだ。
「これまでと何も違わないし、たとえスコアが悪くても、自分のゴルフがそんなにひどいとは思っていない。まるで、悪い夢を見ているようだ。また次の日起きたら、パットが入り始めるような気がしているんだけど…」。
次週はオープンウィーク。スピースは、2週間後のプレーオフ第3戦「BMW選手権」まで、少しばかり長めの休暇を取ることになる。(マサチューセッツ州ノートン/今岡涼太)