復調気配はとても儚く…松山英樹の辛口自己採点
2015/08/12 09:09
海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に出場する松山英樹は11日、開催コースのウィスリングストレイツ(ウィスコンシン州)で練習ラウンドを行い、岩田寛らと18ホールを完走した。開幕2日前から多くのギャラリーが詰めかけ、会場のムードは早くも高まってきたが、対照的に松山の雰囲気は重かった。
「ショット? 良くないです。パットも良いとは言えないですね」。取りつく島がない自己採点。たしかに、この日の松山は、特にティショット時に、ボールをフェアウェイに運んでもフィニッシュが思い通りに決まらないシーンが多かった。
大会のドラコンイベントが行われていた2番(パー5)。松山がドライバーで放った一打は、フェアウェイを捉えたものの、今季の自己平均飛距離(295.2yd)にはるか届かない280yd止まり。インパクト直後は目線を下に向け、302ydを飛ばした岩田、同じく同組で327ydを飛ばしたアニルバン・ラヒリ(インド)の引き立て役に終わった。
ボールが大きく曲がることこそ少なかったが、顔に浮かぶ不満の色を隠そうともせずにプレーした18ホール。ショットに苦しんだ前週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」で、最終日につかんだと思われたショット復調への感触は、わずか1日、週をまたいだだけで松山の手から消えてしまったようだ。
「ティショットがカギになる」
やるべきことが明確な分、言葉数は少なくなる。狭く絞られたフェアウェイと1000を超えるバンカー群が点在するコースの攻略法は見えている。取材対応後は練習場に直行。開幕前日の明日12日も練習ラウンドを予定しており、急ピッチで戦闘態勢を整える。(ウィスコンシン州シボイガン/塚田達也)