2015年 全米プロゴルフ選手権

全米プロの記憶(5) ダスティン・ジョンソンの悲劇

2015/08/10 15:53

2010年 第92回大会 ウィスリングストレイツGC(ウィスコンシン州)

問題のシーンとなった最終ホールの2打目。2罰打が科されたジョンソンはプレーオフに進めなかった

悲劇の人となったのは、最終日を通算11アンダーの首位タイで終え、プレーオフに進むはずだったダスティン・ジョンソン。問題の場面は、最終18番の2打目で起きた。

1打目を大きく右に曲げて、ボールはギャラリーロープの外にある砂地エリアへ。2打目を打ったジョンソンだったが、ここで2罰打が課せられた。アドレス時に、クラブヘッドを砂地にソールしていたことがペナルティの対象になったためだ。

ジョンソンがいた2打目地点は、実は大会規定上でバンカーと定められていた。ジョンソンにはバンカーである自覚がなかったというが、ルール上の措置により2罰打が加わり、ジョンソンの最終順位は通算9アンダーの5位タイに修正。メジャー初優勝の夢は、後味の悪さを残す形で儚く散った。

なお、優勝はバッバ・ワトソンをプレーオフで破りメジャー初優勝を手にしたマルティン・カイマー(ドイツ)。初のメジャータイトルを狙う2人の明暗がはっきりと分かれる結末となった。

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