全米プロの記憶(2) ジョン・デーリーが起こした奇跡
2015/08/10 15:41
1991年 第73回大会 クルックドスティックGC(インディアナ州)
ゴルフ史において「もっとも奇跡的なドラマの1つ」とされた展開を、当時ルーキーのジョン・デーリーが演出した。
開幕前夜、ニック・プライスが夫人の出産に立ち会うため急きょ欠場が決まり、ウェイティングにいたデーリーの元に大会出場の朗報が舞い込む。4日後に起きるドラマは、ここから始まった。
練習ラウンドも不十分なままスタートした初日で「69」(パー72)をマーク。8位タイの好発進を切ると、2日目の「67」で一躍首位に躍り出る。決勝ラウンドではその座を譲ることなく栄光のゴールテープを切り、当時6人目となる大会初出場・初優勝で初めてのメジャータイトルを手にした。
デーリーはその後、1995年「全英オープン」で2回目のメジャー制覇。近年はタイトルから見放されているが、ド派手なズボンがトレードマークのパワーヒッターは今も根強い人気を誇っている。