1年前の歓喜はどこへ? 松山英樹、最終18番は「パーでいい」
2015/06/03 07:58
4日(木)に開幕する「ザ・メモリアルトーナメント」に前年王者として臨む松山英樹は2日、会場のオハイオ州ミュアフィールドビレッジGCでインコースの9ホールで練習ラウンドを行った。
日本人史上4人目の米ツアー制覇を遂げてから1年。開幕を2日後に控え、昨年歓喜に沸いたコースのバックナインをチェックした松山だったが、相変わらず、興奮や高揚感といった類の言葉とは無縁だった。「去年のことは覚えてないことはないけれど、無理に思い出すこともない。『こんなに難しかったっけ?』みたいな感じで回っていた」。ディフェンディングチャンピオンを毎ホールで待ち受けたのは、サインを求めるギャラリーの列。それも淡々とこなして、自身のコンディション確認に集中した。
正規の72ホール目で起死回生のバーディ、ケビン・ナとのプレーオフで力のこもったガッツポーズを見せた18番は今年、フェアウェイ右サイドのバンカーが改修された。数は3つに減ったが「小さくなって、深く、アゴが高くなってすごく難しくなった」。昨年は4日連続でバーディを奪ったホールでも「フェアウェイに置いて、グリーンをとらえて、そこから2パットで行ければ一番いいかな」と、周囲の期待に反する(?)心構えだ。
前日同様、調子は依然として「まだしっくり来ない」というが、発表された予選ラウンドの組み合わせではフィル・ミケルソン、そして「ザ・プレーヤーズ選手権」を制したばかりのリッキー・ファウラーといった超人気選手と同組になった。恒例の優勝予想ではフェデックスカップポイントレースで首位を走るジョーダン・スピースに次いで2番目にランクされている。かかる期待はもちろん、普段以上に大きい。(オハイオ州ダブリン/桂川洋一)