石川遼、泰然と「明日は明日の風が吹く」
2015/05/14 09:12
ノースカロライナ州シャーロットにあるクエイルホロークラブで14日(木)から開幕する米国男子ツアー「ウェルズファーゴ選手権」の前日、石川遼はプロアマ戦に出場した。笑顔で多くのギャラリーにサインをし、気安く写真撮影に応じるなど、終始リラックスムードの漂う1日となった。
「だいぶ、サインはしましたね」。練習日から多くのギャラリーが訪れたが、中でも目に付いたのは大勢の子供たちだ。12歳以下はチケットを持つ大人と一緒ならば入場無料。火曜日には、ゴルフ初心者向け入門プログラム「ファーストティ」に300人の子供たちが参加。子供たちのリクエストに応じる石川も、実に楽しそうだった。
2013年に出場したときは、通算3オーバーで50位タイ。今年は2年ぶりの出場となる。「ラフは浅めだけど、グリーンは硬い。バーディを獲れる選手が強いと思う」。ここ2試合、バーディを量産している石川だけに、言葉の裏には確かな自信も見え隠れした。
ショットに関しては「練習を重ねていく中で、何も変えていない。あとは本当に積み重ねだけ」と、見事なまでにブレがない。「調子はその日によって同じじゃないけど、やることは変わらない。うまくいくときもあれば、うまくいかないときもある、というスタンスです」と潔かった。
「予選2日間が終わって、2アンダーで予選落ちするようなコースじゃない」と、毎日がパープレーとの戦いだと認識している。今日の感じだとアンダーパーで回れそう?と問われた石川。「それは蓋を開けてみないと分からない。明日は明日の風が吹くので――」。力の抜き方が絶妙だった。(ノースカロライナ州シャーロット/今岡涼太)