2015年 マスターズ

ウッズ、マキロイらが「弱点なし」「成熟している」とスピースに賛辞

2015/04/13 14:39
前半の3番でバーディを奪い、静かにガッツポーズするJ.スピース(Andrew Redington/Getty Images)

21歳のジョーダン・スピースが2015年の「マスターズ」でメジャー初制覇を成し遂げた。初日から単独首位の座を譲らず、39年ぶりとなる完全優勝。最終日にその背中を追ったメジャーチャンピオンたちも、その強さに惜しみない賛辞を贈った。

同じ最終組で4打差の2位からスタートしたジャスティン・ローズ(イングランド)は「ジョーダンは隙がなかった」と話した。「とても印象的で本当にみんなが脱帽して、お祝いしなくちゃいけない。彼の(悪い)プレーに期待することはできなかった。きょうも重要なパットを何度も決めていた」

平均ストローク、平均パット数で米ツアー部門別スタッツのトップを走り、パッティングの能力の高さが目立つスピースだが、ローズと並び2位に終わったフィル・ミケルソンは「素晴らしいショットメーカーであり、パターの名手。そしてショートゲームが素晴らしい。弱点がない」と総合力の高さを絶賛した。「決してコースを制圧するというプレーではないが、うまくプレーできる。プレッシャーを処理する技術も高い」

最終日に同組でプレーしたT.ウッズとR.マキロイの2人も勝ったスピースを絶賛した(Jamie Squire/Getty Images)

1997年、同じ21歳でマスターズ初制覇。大会史上最少スコアの通算18アンダーで並ばれたタイガー・ウッズも「素晴らしいと思う。彼は必要とされることをやり切った」と称賛した。

「オーストラリアで昨年、大差で勝ったこと(オーストラリアオープンで6打差をつけて勝利)が彼を大きくしたと思う。ロリー(マキロイ)のようにハマり出したら、いくらでも連続でバーディを取れるような選手。9ホールで6つも7つも獲れる」と、爆発力を兼ね備えたスコアメーク能力を高く評価している。

4年前、21歳で最終日を2位に4打差をつける単独首位で迎えながら、マスターズ優勝を逃したロリー・マキロイ(北アイルランド)にとって、スピースは今大会で周囲が期待した自身のキャリアグランドスラムを阻んだ年下選手だ。

「僕がコングレッショナル(2011年全米オープン)で勝った時に味わった感覚と似ていると思う。最後のホールを楽しみながら歩いていくのは彼にとって特別な時間だったはず」と、独走優勝を祝福。「僕が21歳の時よりもずっと成熟している。ゴルファーとしても、人間的にもね。去年負けた経験が大きかったはず」と讃えた。

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