帝王ニクラスが“予言的中”のホールインワン

マスターズ開幕前日の恒例となっているパー3コンテストがオーガスタGC内のショートコースで8日（水）行われ、メジャー史上最多の18勝を挙げたジャック・ニクラスがホールインワンを達成した。

池越えとなる123ydの4番ホール。ゲーリー・プレーヤー（南アフリカ）、ベン・クレンショーとラウンドした75歳の“帝王”は、8Iを取り出した。ピン左奥にティショットを落とすと、ボールは下り傾斜で戻りカップイン。サンデーバックナインのような大歓声がホールを包んだ。

ニクラスはマスターズで最多の6勝を挙げているが、エースは本戦を含めても自身初の出来事になった。この日の朝には、スポーツ専門テレビ局「ESPN」のインタビューで「ホールインワンが出るかもしれない」と話しており、自ら“予言”を的中させる形になった。

今年のパー3コンテストでは、ほかにもホールインワンが続出した。アマチュアのマティアス・ドミンゲス（チリ）、トレバー・イメルマン（南アフリカ）が達成。また、カミロ・ビジェガス（コロンビア）が、1968年のクロード・ハーモン、2002年の伊澤利光以来となる、1日で2度のエースを決めた。

優勝したのはケビン・ストリールマン。5アンダーで回ったビジェガスとのプレーオフを制した。

なお、パー3コンテストの勝者は翌日からの本戦で優勝できないというジンクスがある。（ジョージア州オーガスタ／桂川洋一）