ウッズ復活への核心か? パーマーが“コーチ変更”を勧告
米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」開幕前日の19日(水)、大会ホストを務めるアーノルド・パーマー氏が恒例の記者会見に出席。不振によりツアーを離脱中で今大会も欠場する、過去大会8勝のタイガー・ウッズについて言及した。
パーマー氏が受けたウッズ本人からの電話は、約1時間にも及んだという。「“出場するよりもやるべきことがあるんだ”と彼は説明していた。とても詫びていたよ。戦うための準備がまだ整っていないんだろう。もちろん、とがめることなどしなかった。もし私が彼の立場だったら、おそらく同じことをしていただろうしね」
ウッズは昨年8月、約4年間に渡りコーチを依頼してきたショーン・フォーリーを解雇。同12月には新たなコーチにクリス・コモを迎えて今シーズンをスタートさせたが、今季初戦の2月「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で最下位の予選落ちを喫すると、翌週の「ファーマーズインシュランスオープン」は腰痛を理由に第1ラウンド途中で棄権。以降は「時間をかけて競技への準備を整える」として再びツアーを離れ、すでに1カ月が経過した。
「ウッズが復活するためにはどうすべきだと思うか?」-そんなメディアの問いかけに対して、パーマー氏は淀みなく答えた。
「私がタイガーについて1つ言えることは、練習と自信だ。ボールをヒットさせる技術と自信を回復させることが、彼が戻ってくるための手段に他ならない。彼は、信頼を寄せられるコーチを見つけるべきだと思う。そして練習をこなし続ける。それが、私が思う彼へのベストアドバイスだ」。
ウッズは「最高のレベルに達するまではツアーに戻りたくない」とコメントし、現在は3週間後のメジャー初戦「マスターズ」での復帰を目指して調整を続けているとされる。新コーチとの相性や能力をしっかり見切れと示唆したレジェンドからの勧告は、どう響くだろうか?(フロリダ州オーランド/塚田達也)