2015年 WGCキャデラック選手権

「私的な問題」の長期離脱を経て 大舞台で“DJ”復活

2015/03/09 12:28
約6カ月のツアー離脱を経て、復帰5試合目で今季初優勝を手にしたD.ジョンソン

フロリダ州のトランプナショナルドラールで開催された世界ゴルフ選手権「WGC ゴルフ選手権」を制したのは、最終日に5打差を逆転し通算9アンダーまでスコアを伸ばしたダスティン・ジョンソン。ツアー通算9勝目は、昨年8月から「私的な問題」を理由に約6カ月によりツアーを離れ、今年2月「ファーマーズインシュランスオープン」でツアー復帰にしてから5試合目での勝利となった。

離脱した当初は薬物使用の疑いなどさまざまな憶測が流れたが、今年に入って米国スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』に、ストレスによるウオッカの過飲が原因であったことを告白。専門家や医療スタッフとともに治療に励んでいる背景が報じられた。

現在も飲酒については多くを語らないジョンソンだが、離脱期間について「僕のゴルフと私生活において大きな時間だった」と言葉にした。ジムでトレーニングに励み、約5キロの減量に成功。今年1月にはポーリナ夫人との間に第一子が誕生し、「言葉にすることは難しいけど、僕の人生観は大きく変わったんだ。息子が唯一の大切な存在になったんだ」と表情を和ませた。

「試合においてもゴルフ以外においても、僕にとって多くを意味する、これまでで最高の勝利だよ」。

フェデックスカップランキングは40位から3位にジャンプアップ。離脱中に一時は20位台まで後退していた世界ランキングは16位から7位に復帰し、およそ1年ぶりのトップ10へと返り咲いた。

復活を待ち望むギャラリーからは、ジョンソンの略称である“DJ!”の声援が多く飛んだドラール。エリートたちが集う大舞台で、離脱前と変わらぬ強さと存在感を強烈に印象づけた。(フロリダ州ドラール/塚田達也)

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