小田孔明と谷原秀人 同世代の2人は並んで出遅れ
2014/08/08 11:26
海外男子メジャーの今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」が7日(木)、ケンタッキー州のバルハラGCで開幕。快晴微風の好コンディションにも乗って53人がアンダーパーをマークする展開で、ともに1978年生まれの小田孔明と谷原秀人は1バーディ、4ボギー「74」、3オーバーの109位と大きく出遅れた。
国内ツアーの平均パット数1位(8月4日時点)が、グリーン上で苦しみ続けた。10番(パー5)から出た小田は、「練習ラウンドよりグリーンのスピードが速くて、タッチが合わなかった」と、この日33パットに苦い表情を浮かべた。
スタートホールから、その予兆はあった。3打目をピン手前1.5メートルにつける絶好のチャンスを迎えたが、「思ったよりも速くて切れなかった」と、ボールはカップに蹴られてバーディ先行を逃す。これが尾を引いたのか「普通な入れられる距離が入らない」とグリーンを把握できないままホールアウトを迎え、「ドライバーが良かっただけに残念」と肩を落とした。
一方の谷原は、傾斜の近くや端々に切られたピンポジションと、グリーンの読みに対応しきれなかった。ラウンド中、「このピンに打っていかないといけないのか」と思ったこともしばしば。「それでも、(同組で4アンダーの)ジェリー・ケリーは良いプレーをしていた。(パットを)入れるところで、しっかり入れてくる」と、自身を省みた。
加えて、「朝から風邪を引いたっぽい」と、思わしくない体調も不安の種。「声が出にくいし、鼻水が出る。だるいと言えばだるいし、熱があるのかな・・・。最後の方も集中力が切れかかっていた」と話す声は、やはりかすれ気味。「早く体調を直したい」と、足早にコースを後にした。(ケンタッキー州ルイビル/塚田達也)