マキロイ 世界1位で迎える好相性の「全米プロ」
3週間前の「全英オープン」、さらに前週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」と、この1カ月でビッグタイトルを連取したロリー・マキロイ(北アイルランド)。世界ランキング1位に返り咲き、一昨年にメジャー初制覇を遂げた舞台である「全米プロゴルフ選手権」に乗り込んだ。
開幕2日前の5日(火)、今週初めての練習ラウンドを前に公式記者会見に招かれたマキロイ。「昨日は9ホールを回ろうと思っていたんだけど、オフを取ったんだ。優勝した後は、メンタル的にも身体的にも疲労しているものだからね」と、リフレッシュを経て戦闘準備を整えてきた。
「『全米プロ』は、たぶん僕のベストな(成績を収めている)メジャーだと思う」。8打差をつける圧勝で制した2012年のほか、過去5回の出場で3位タイが2回、昨年も8位タイに食い込んだ。「今週も同じような傾向を望みたいね」。そんな言葉も、今大会の相性と現在のマキロイの状態を考えると、あたかも予言のような響きに聞こえてくる。
2000年以来、3回目となるケンタッキー州・バルハラGCでの開催。タイガー・ウッズがボブ・メイをプレーオフで破った同年の大会を、当時11歳だったマキロイ少年はテレビで見ていたという。「ライダーカップ」の舞台になった08年もテレビで観戦していたが、コースについては「それほど良くは知らない。当時からは改造もされているしね」と、ラウンド前とあり情報量は多くない。
「でも、ロッカールームで仲間に言われたんだ。このコースは僕のゴルフスタイルに合っていると思うよ、って。ここは距離が長いからドライバーで打つ機会が多いだろうし、この数週間は僕のドライバーの調子が良いしね。チャンスを迎えられればいいと思う」。
会見後、練習ラウンドへ繰り出したマキロイ。同僚たちの予想通り、果たしてマキロイは追い風をつかめるのか。その答えは、間もなく明らかになる。(ケンタッキー州ルイビル/塚田達也)