64度目のメジャー挑戦も実らず ガルシアは2打差の2位
2014/07/21 07:07
英国ホイレイクにあるロイヤルリバプールで行われた海外メジャー「全英オープン」の最終日、セルヒオ・ガルシア(スペイン)は1イーグル5バーディ1ボギーの「66」で逃げるロリー・マキロイ(北アイルランド)に迫ったが、2打及ばずに2位タイでフィニッシュ。念願のメジャー初優勝には届かなかった。
メジャー大会で4度目の2位(タイ含む)だったが、ガルシアは「2打差は一番近づいたと思う」と、自身のプレーを誇った。15番ではバンカーから一度で出せずにボギーとし、17番ではピンそばのバーディチャンスにつけたが、決め切れなかった。それでも、16番、18番でバーディを奪うなど、最後まで逃げるマキロイにプレッシャーをかけ続けた。
この日の12番では2打目をミスしてギャラリースタンドに当てたが、グリーン近くまで跳ね返ってパーセーブ。パーパットをカップに沈めると、ボールにキスをしてからギャラリースタンドへと投げ込んだ。2オンに成功した18番(パー5)では、大歓声で迎えるギャラリーに、帽子をとってぐるりと一周まわって礼を返すなど、余裕と風格も感じさせた。
これまでメジャー大会に64回出場したが優勝はない。この記録はリー・ウェストウッドの66回に続いて2番目に多い記録だ(メジャー優勝経験のある選手を除く)。「勝てなかったとしても、この経験は糧になる。ネガティブなことよりも、ポジティブなことの方が多くある。それを力にしていきたい」。ガルシアはにこやかに顔を上げた。(英国ホイレイク/今岡涼太)