2014年 トラベラーズ選手権

今田竜二はチャンスホールでトラブル続きの132位

2014/06/20 09:46
15番ではギャラリーも踏み入れない斜面の密林から脱出を試みた今田竜二

米国男子ツアー「トラベラーズ選手権」で今季5試合目のPGAツアー出場を果たした今田竜二は、1バーディ、4ボギーの3オーバー132位タイと大きく出遅れて初日を終えた。

朝から降っていた雨は11時にはあがり、今田がスタートした13時30分には太陽も顔を出した。1番のティショットを左にひっかけた今田は、なんとかパーセーブに成功。その後もパーセーブを繰り返したが、8番、9番で連続ボギーを叩いてしまう。

後半に入ると12番でグリーン奥のカラーから5メートルをパターで入れてバーディを奪うが、続く13番パー5は2打目を左サイドの池に入れてボギー。さらに15番ではティショットを大きく右に曲げて林の中から脱出に苦戦してこの日4つ目のボギーを叩いた。

この15番は296ヤードのパー4だが、この日はティグラウンドが5ヤード前に設定され、多くの選手が1オン狙いをした。今田もドライバーを振り抜いたが、打った瞬間クラブから手を放し、右手を挙げて「フォアー」と大きな声を出した。

しかし、ボールはギャラリーの頭上よりも遥かに右奥の林の中へ。スコアボードの支柱のふちに止まったため救済措置を受けることになった。ところが、うっそうと茂った林の中ではドロップしても空振りの心配もされる状況。「もう、出せたら最高だと思っていました」という今田は、辛うじて20ヤード先のラフまでボールを運び、ボギーでトラブルを切り抜けた。

「あのような狭いホールでしっかり打てると自信になるんですけど・・・。今日はチャンスホールでボギーにしてしまった」。2オンも狙える13番パー5で池に捕まり、1オン可能な15番では林に打ち込みボギー。スコアを伸ばしたいところでのミスに力なく肩を落とした。

前日までは、練習場ではキャディに動画を撮ってもらい、入念にスイングチェックを繰り返した。「僕の中で期待してスタートしましたが、出足から左にひっかけてしまい・・・。大変な一日でした。練習場では出来ていたことが、試合になると全く出来ていなくて」。自信を持って挑んだラウンドだけに、悔しさを滲ませる。

2週間前の「フェデックス セントジュードクラシック」以来、今季4度目の予選通過を果たすためには、2日目に猛チャージをかけるしかなさそうだ。(コネチカット州ハートフォード/本橋英治)

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