今田、無念の予選落ちも「復活に向けて色々取り組んでいる」
米国男子ツアー「HPバイロン・ネルソン選手権」2日目、4オーバー130位からの巻き返しを期してスタートした今田竜二だったが、1バーディ3ボギーの「72」(パー70)とスコアを落とし、通算6オーバーでカットラインに5打届かず、予選2日間で姿を消すこととなった。
10番スタートのこの日、序盤にスコアを伸ばしたいという思惑だったが、11番では会心のティショットがフェアウェイ真ん中のバンカーに捕まり「パーを獲るのがやっと」。14番で1.2メートルのバーディパットを引っ掛けて左に外すと、続く15番でも同じく1メートル強のパーパットを左に外した。「タラレバだけど、入っていれば展開は変わったのかなと思う」。
初日のラウンド後、練習場で「インパクトを左に抜く感じを練習」してショットは改善。ドライバーもキャロウェイからテーラーメイドへと持ち替え、「スコアには出ていないけど、自分の中では安心して打てていた」と手応えは得た。「来週(ウェブドットコムツアー)に向けて成果はあった」と前を向いた。
次回のPGAツアー参戦は、3週間後にテネシー州メンフィスで開催される「フェデックスセントジュードクラシック」。その直前には「全米オープン」の予選会にも出場する。それ以外は、ウェブドットコムツアーが主戦場だ。
PGAツアー復帰へ向け、今田の挑戦は続いている。「復活に向けて色々取り組んでいるし、トレーニングもやるようになった。チャンスがなければやる意味はないし、ダラダラやりたいとも思わない」。
8年間維持したPGAツアーのシード権を12年に失ってから、「1~2年はゴルフ場に来るのも嫌なくらい」落ち込んでいたと言うが、今は「少しずつゴルフが楽しくなってきた」と集中力は高まっている。「やるしかないという気持ち」という今田の復活を、多くのファンも待ち望んでいるはずだ。(テキサス州ダラス/今岡涼太)