遼、好相性を再確認「良い空気を感じるコース」
テキサス州にあるTPCフォーシーズンズリゾートで15日(木)に開幕する米国男子ツアー「HP バイロン・ネルソン選手権」の火曜日、石川遼はアウト9ホールを今田竜二と共にラウンドした。
先週の「ザ・プレーヤーズ選手権」出場を逃した石川は、金・土は拠点のあるフロリダ州オーランドでラウンドせずに打ち込みだけを行って、日本での連戦と長時間移動で溜まった疲労回復を優先させた。日曜日に当地入りし、月曜日は18ホールをラウンド。プロアマ戦が控える明日に備え、この日は昼過ぎから9ホールを回るに留めた。
それでも、昨年10位タイに入ったコースは石川に好感触を呼び起こしたようだ。「良い空気を感じるコース」と表現したが、フェアウェイはバミューダ芝ながらも、グリーンはベント芝で、パーは「70」。「日本のグリーンに近いので、読みにくいことはない」。「パー70だとビックスコアが出にくくて、バーディの数よりボギーの数をゼロにすることが大事」と、どちらも“好み”であることは間違いない。
そのマッチングの良さは、米国ツアー公式サイトのパワーランキング10位という評価にも表れている。「今まで(パワーランキングを)見てきて、平等(な評価)だと思うので、嬉しいし、自信になる」と、石川も素直にこの高評価を受け止めた。
この日、久しぶりに一緒に回った今田竜二からも刺激を受けた。「竜二さんは普通にやっていると思うけど、見入ってしまう」と石川を引きつけたのは、今田のバンカーショットだった。難しいバンカーからどれだけ寄せられるかが今の課題だという石川は、「これだけアメリカで長くやっている人なので、フェースを真上に向けるくらい開くことに抵抗がない。自分も地面と平行なくらい開いているけど、竜二さんは地面とマイナス(の角度)になるくらい開いている」と新たなヒントを嗅ぎ取っていた。
「プエルトリコや御殿場、和合と同じような感じがする」と、好スコアの予感を抱きながら、開幕までにもう一段仕上げていく。(テキサス州ダラス/今岡涼太)