2014年 マスターズ

2度目の制覇へ“貯金”を失ったB.ワトソン

2014/04/13 10:57
異次元の飛距離を見せつけたバッバは中盤以降、ショートゲームに苦しんだ(Rob Carr/Getty Images)

ジョージア州にあるオーガスタナショナルCCで行われた「マスターズ」3日目、2年ぶり2度目のグリーンジャケットへ向け、3打差の単独首位からスタートしたバッバ・ワトソンは、1イーグル1バーディ5ボギーの「74」とスコアを落として通算5アンダー。首位タイには踏みとどまったものの、3打差以内に9選手がひしめく混戦を演出した。

2番(パー5)のイーグルで独走するかと思われたワトソンだったが、この日はショットの距離感に苦しんだ。4番(パー3)ではグリーンをショートしてボギー。6番(パー3)、7番と連続ボギーであっという間に貯金を失った。

平均飛距離300ヤードを越えるドライバーは安定しており、後半の13番、15番と2つのパー5での第2打はともに9Iだったが、それでも、バーディが奪えない。13番ではピンを大きくショートして、そこから3パット。15番では逆にグリーンをオーバーした。

だが、「右や左に行ったりするわけじゃない。長いか、短いか。今日は暑さのためかも知れないけど、長いことが多かった。だから、気にすることじゃない」。

最終18番では第2打をグリーン左に外し、アプローチはカップを1.5メートルオーバーしたが、このパットを沈めてパーセーブ。最終組は堅守した。

「最終組に入ることはとても重要だ。もし明日悪いプレーをしてもチャンスにいたという感覚は残る。それに、みんながやっていることが全て分かる。もし3組前でプレーしていたら、残りの選手次第だろう?」

明日は20歳の新星、ジョーダン・スピースと最終組で対決する。ジョーダンと「良い友達だ」というワトソンはこの日、スタート直前のスピースに「明日は一緒に最終組で回ろう!」と声を掛けられたのだという。「僕は『良いプレーをしないとダメだぞ!』って言ったんだけど、自分がそうしないといけなかったね(苦笑)」。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

2014年 マスターズ