2014年 マスターズ

名コンビで挑むマスターズは今回で見納め?

2014/04/10 18:56

◇◆前年覇者として公式会見に出席

ウッズのメジャー13勝にもウィリアムス氏(背中)は、スコットの連覇には欠かせないエースキャディ(Andrew Redington/Getty Images)

前年同様パー3コンテストには参加しなかったアダム・スコット、火曜日の公式記者会見ではディフェンディングチャンピオンとして質問に答えた。

【スコット】昨年この大会で優勝をすることができて、それ以来何が一番良かったですか? と聞かれるんですけど、これからの将来ずっとこの場所に戻ってくることができるのが嬉しいんですよね。先週金曜日と日曜日には父とも一緒にプレーをすることができました。これから沢山の思い出をここで作ることができるので楽しみです。今週もエキサイティングな1週間になるでしょう。

【質問】マスターズチャンピオンとして、いろいろとしなければいけないことがあると思いますが、やっとコース内に入って競技に集中できるよう感じででしょうか?

【スコット】はい。コースに戻れば、戦う体勢に入ることができるでしょう。すべてのことを上手くバランス良くこなしてエンジョイできるようにしています。この場所に戻ってくるのを楽しみにしていました。今夜のチャンピオンズディナーもそうです。今夜はどんな食事になるのか待ち遠しいです。初めてのことばかりなので興奮します。そして今夜が終われば、明日は水曜日になり、いつものようにメジャー競技の緊張感や期待感が増してきてプレーに集中できるようになるでしょう。

◇◆連覇は過去3人だけ

マスターズに優勝するとチャンピオンは1年間はグリーンジャケットをクラブから持ち出すことが許される。通常はジャケットはコースに置いておくことになっている。この件に関してスコットは「先週色々考えていて、もっとしっかり練習をして連覇をして、もう1年グリーンジャケットと持ち歩きたい、という欲求が湧いてきたんですよ」と話し、連覇を狙うモチベーションの1つに挙げた。

過去77回行われたマスターズで、大会連覇を達成したのはジャック・ニクラス(1965-66)、ニック・ファルド(1989-1990) そしてタイガー・ウッズ(2001-2002) と過去に3人のみだ。

初日と2日目、スコットの同伴競技者は、昨年の全米プロで初メジャー制覇を果たしたジェイソン・ダフナーとイングランド出身のアマチュア、マシュー・フィッツパトリック。フィッツパトリックは昨年の全米アマを制し、同7月にはミュアフィールドで開催された全英オープンでローアマチュアに輝いている。初日のスタート時間は午前10時41分。同10時19分にティオフする松山英樹の2組後ろとなる。

◇◆キャディのウィリアムス氏は「今季限り」と説明

気になるのは、キャディーのスティーブ・ウィリアムス。今週発売になったスポーツ雑誌「スポーツ イラストレイテッド」では、「今シーズンを最後にいつもバッグ担ぐエースキャディから降板しようと決意をしているんだ。モーターレースを含めいろいろ他のことにも挑戦したいと考えているんだ」と明かしている。

昨年のプレーオフ2ホール目(10番)では、スコットはパッティングのラインをウィリアムスに尋ねて優勝パットを見事沈めていた。ウィリアムスはタイガー・ウッズのメジャー優勝13回にも貢献しているが、その前にはレイモンド・フロイドグレッグ・ノーマンのバッグを長い間担いでいる。今大会でウィリアムスがどのようにスコットのプレーをアシストしていくのかにも注目してみたい。

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