2014年 WGCキャデラック選手権

ウッズは浮上、マキロイは後退と大混戦の3日目

2014/03/09 13:46

By Brian Wacker, PGATOUR.COM

トランプナショナルドラールでの「WGCキャデラック選手権」3日目。ジェイソン・ダフナーにとって、1日でこれほどコース状況が激変した時などあっただろうか。一方、ザック・ジョンソンは「格段にやりやすくなった」と振り返る。

(強風で大荒れだった2日目と比べて)3日目は比較的穏やかな日となり、タイガー・ウッズが8バーディを奪っての「66」と、全選手のベストスコアを記録した。

ウッズは一気に4位タイに浮上し、3日目を「69」で終えた単独首位のパトリック・リードに3打差に迫った。

2打差の2位タイはダフナー(3日目68)とハンター・メイハン(同71)。ジェイミー・ドナルドソンは通算1アンダーの「71」でホールアウトし、タイガーと同じく4位タイだ。

リードは(今年1月の「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」に続き)2ヶ月で2勝目を狙っており、ウッズが2014年で優勝争いに加わるのはこれが初めてだ。

ウッズと同組でプレーする可能性について「問題ないね」とするリード。「練習場ではよくタイガーを見かけていた。彼と一緒にプレーをしたことはないし、今もそうだ。だけど彼が上位にいるなら、注意が必要だね」

「でもその一方で、自分のプレーをすべきだとも思ってる。今日はダスティン・ジョンソンとプレーしたんだけど、“誰がボールを一番遠くに飛ばせるか”って状況になりそうだった。そんな時はいつも僕が負けるのさ」

今回はその必要がなかったが。

2度目のWGC大会出場となるリードは、8番で約12メートルのイーグルパットを沈め、後半9ホールを連続バーディでスタート。さらに16番パー4ではティショットをグリーンに乗せ、2パットのバーディを奪った。

アンダーパーで最終日を迎えるのはたったの5名ではあるが、3日目の穏やかな午後を味方につけたプレーヤーは多かった。改修されたトランプナショナルドラールでの2日目は(強風のため)イーブンパーを下回ったのは3名しかいなかったが、この日は27名が下回ることに成功した。

<タイガーは復調>

タイガー・ウッズが今大会3日目で優勝争いに加われた、一番大きな要素とは?

パッティングだ。

ウッズは第3ラウンドを12個の1パットを含む25パットで収めた。うち4個は約3メートルから7メートル半だった。それ以上のロングパットもあり、15番パー3では約11メートルを沈め、通算8バーディとした。

直近36ホールのウッズのパット数はわずか50。これは本大会合計パット数では第3位にあたる。

「スピードが正確だった」と、ウッズ。「ボールも少しはうまく打てたと感じだし、いい状態にもっていけた」

<パー5でつまずくマキロイ>

ロリー・マキロイにも、トップの仲間入りを果たした時はあった。

だが3番ホール以降は4オーバーの「75」で回り、首位から7打差の19位タイに後退した。

さらに8番と10番ホール(ともにパー5)ではボールを池に入れてしまう羽目に。(7番からの)4ホールで5オーバー、パー5のホールでは4オーバーとしてしまった。

「ここでそんな結果を残せば、自分を不利な状況に追い込んでいるようなものだよね」と、マキロイ。

1年前、北アイルランド出身のマキロイは「ザ・ホンダクラシック」2日目の途中で棄権したばかりだった。その次に行なわれた本大会では最終日に「65」をマークし、8位タイでフィニッシュ。だがそれはトランプナショナルドラールが改修され、強化される前のことだ。

「攻めの姿勢でいくのは、本当に大変だよ」と、マキロイ。「数多くのショットがピンに寄らないんだ」

「正確な場所へとボールを打ち、できる限り寄せワンで上がろうと心がけているんだ。自分の直感とは反対になることもあるけどね」

マキロイが最終日で「65」をマークすれば再び優勝候補になるだろうが、その可能性は極めて低そうだ。

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