ウッズは首位と6打差「腰は少し痛い」
フロリダ州のトランプナショナルドラールで開催中の「WGCキャデラック選手権」2日目。タイガー・ウッズは午前中に、日没順延となっていた前日の未消化分8ホールをプレー。午後の第2ラウンドを4バーディ、5ボギーの「73」でまとめ、松山英樹らと並び通算5オーバーの25位タイで週末を迎えることになった。
アダム・スコット(オーストラリア)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とともに、最新世界ランクトップ3が同組でプレーした2日間。特にこの2日目は平均風速16メートルの暴風が吹き荒れるコンディションを、ウッズはシンプルに「タフ」と表現した。「コース全体がこんなに硬く、速くなるとは思わなかった。どんどん速くなったんだ。ピン位置も風向きによってはまったく寄せられないところもあった」。
第1ラウンドの「76」は同コースでのキャリアワーストスコア。前週の「ザ・ホンダクラシック」最終日に腰痛のため途中棄権したこともあり、低空飛行が予想された。
しかし、53位から出た第2ラウンドでは前半13番から6ホールで4ボギーを叩いたものの、後半に我慢。見せ場は4番(パー3)だ。手前から段を上る91フィート(約27メートル)の軽いフックラインを鮮やかに沈めて会心のバーディ。思わずバンザイし、続く5番ではセカンドショットをピンそば1メートルにつけて連続バーディを決めた。
8番では「完璧だった」という3番ウッドでのティショットが、風にも乗ってコースを転がり、トータルでこの日3度目の池ポチャ。それでもパーをもぎ取る粘りを見せた。
腰の痛みについては「今は少し痛む。長い、長い一日だったからね」と、やはり万全には程遠い。「今夜はしっかりとケアをして明日に備えたい」。首位との差6ストロークを追う3日目は再びステンソンとプレー。大会連覇に望みをつなげるか。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)