石川遼は静かに燃えて個人戦12位浮上
2013/11/23 16:36
オーストラリアのロイヤルメルボルンGCで開催中の「ISPSハンダワールドカップ」3日目。イーブンパーの15位タイから出た石川遼は3バーディ、2ボギーの「71」で回り、通算1アンダーの12位タイに順位を上げた。
2日目を終えてトップとの差は7ストローク。石川は「少し上と離れていたこともあって、バーディ先行のプレーができればと思っていた」と、スタートホールで今大会初めてドライバーを握った。この1番はパーに終わったが、続く2番(パー5)でグリーン右からのバンカーショットを1メートルにつけて早々にバーディを奪取。
未明から正午前のティオフ直前まで続いたにわか雨の影響でグリーンがやや軟らかくなり、ショットも安定。静かにチャンスを待ち続けた。
そして後半10番でボギーを叩き、迎えた14番(パー3)。ティショットで7番アイアンをいったんは握ったが、フォローの風をわずかに感じ、8番アイアンにチェンジ。これが吉と出てドローでピンそば1メートルにつけるスーパーショットを呼んだ。さらに15番(パー5)では手前から3メートルを沈めて2連続バーディ。最終18番で2メートルのパーパットがカップに蹴られてボギーフィニッシュとなったが、「昨日、一昨日とパープレーで、今日1アンダーならそんなに悪くは無い」と静かなラウンドに及第点をつけた。
谷原秀人との団体戦は3位をキープ。相棒の出来次第では、さらに順位を上げることもできるため、自身のプレーだけを考えた一か八かの攻撃的なゴルフに徹することはできない。
「明日、気持ちを変えることなく、待つという感じでやるしかない」と石川。最終ラウンドも勝負所の見極めが重要なポイントになる。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)