2013年 全米プロゴルフ選手権

またも逆転負け フューリック「この日々が次に活きる」

2013/08/12 11:24
単独首位で迎えた最終日、スコアを伸ばせずメジャータイトルを逃したジム・フューリック(Getty Images)

2010年のプレーオフ最終戦「ザ・ツアー選手権」を制したのを最後に、ここ3シーズン勝利が無いジム・フューリック。今季メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」最終日を単独首位で迎えたが、ジェイソン・ダフナーにタイトルを譲り、2位に終わった。

負の連鎖を止めることはまたもできなかった。フューリックは昨年、「タンパベイ選手権」から「全米オープン」、「WGCブリヂストンインビテーショナル」、「マックグラッドリークラシック」の4試合で最終日をトップで迎えながら、いずれも逆転負け。さらに米国と欧州の対抗戦「ライダーカップ」でも、最終日にセルヒオ・ガルシアに土壇場で敗れ“戦犯”のひとりとなった。

しかし「今年も夏まではベストな状態では戦えなかった。全米オープンでも、全英オープンでもひどいプレーばかりだった。正直言うと、自信を失っていたんだ」とフューリック。ようやく復調の兆しをつかんだのが2週前の「RBCカナディアンオープン」。そして前週「WGCブリヂストンインビテーショナル」で9位に入り、今大会に臨んでいた。

だからこそ「今日はいいプレーができたと思う」と力を込め「自分に負けたとは思わない。ジェイソンに負けたんだよ」と勝者を讃えて言った。

「まだこの先、チャンスはあるはずだ。最後に勝ってからは本当に残念な時間が続いているけれど、ドアを開けるチャンスが何度もあった。まだ開けられていないけどね。でもこんな日々が、きっと次に活きると思う」。43歳。挑戦に終わりはない。(ニューヨーク州ロチェスター/桂川洋一)

2013年 全米プロゴルフ選手権