松山英樹は6位タイ!日本人初の快挙にも「悔しい」
スコットランド・ミュアフィールドで行われている「全英オープン」の最終日、通算3オーバー11位タイからスタートした松山英樹は、この日も好調なショットを武器にリンクスで安定したゴルフを続ける。前半をイーブンパーで折り返し、13番(パー3)でバーディを奪って通算2オーバーとすると、首位の背中もちらついた。
だが、17番(パー5)では2.5メートルのバーディパットがカップに蹴られ、最終18番でも6メートルのバーディパットが僅かにショート。「どっちも入っていれば、プレーオフに入れましたね」と松山は唇を噛んだ。
通算2オーバーでフィニッシュした松山は、全米オープンの10位タイに続く6位タイ。日本人としては初のメジャー大会トップ10入りの快挙。全英オープンでは06年の谷原秀人以来7年ぶりのトップ10入り。それでも、嬉しさよりも悔しい気持ちが強いと松山は目をむいた。
掴んだ収穫はショット、特にロングアイアンの精度。一方で課題としたのはパッティング。「3日目までの3パットがなければ優勝出来たと思う。くだらないミスパットが多かった」。
それでも、目標に向けては大きく前進した。今大会で獲得した賞金は16万3,333ポンド。国内ツアーの賞金に加算されるのは2,243万520円で、今季獲得賞金は1億2,183万5,427円と早くも1億円を超えて2位に7,000万円以上の差をつけるぶっちぎり状態。生涯獲得賞金1億円突破は、08年に石川遼が記録した23試合を大きく上回る10試合と最短記録を更新した。
米ツアーに目を移すと獲得賞金は417,907ドル(137位相当)で、フェデックスカップポイントは101点を獲得し、176点(166位相当)となった。(ちなみに石川遼の獲得賞金は324,815ドルで、フェデックスカップポイントは212点)次週からは北米へと舞台を移し「RBCカナディアンオープン」「WGCブリヂストンインビテーショナル」「全米プロ」「ウィンダム選手権(未確定)」までの最長5連戦が待っている。
「良い形でスタート出来たけど、まだまだ難しいところはある。しっかり練習してシードを獲れるように上位に入っていきたいです」。21歳の若者が見つめるのは、ただ頂点だけだ。(英国ミュアフィールド/今岡涼太)
◆全英オープン記録集
★日本人最高順位 82 年倉本昌弘 4T (Royal Troon)
(メジャー大会での日本人最高順位は80 年の青木功、2位/全米オープン)
★日本人選手トップ10フィニシュ
76年、鈴木規夫:10T
78年、青木功:7T
79年、青木功:7T 、尾崎将司:10T
82年、倉本昌弘:4T
86年、中嶋常幸:8T
88年、青木功:7T
97年、丸山茂樹:10T
02年、丸山茂樹:5T
06年、谷原秀人:5T
★初出場でベスト10入り
76年、鈴木規夫:10 位T