リンクスの攻略法 ~フィル・ミケルソン編~
このような硬い地面と、強い風が吹いているときになにが重要かと考えて気がついたのは、自分にとっては40ヤード以内のアップ&ダウン。つまり、タッチや、パッティングやチッピングで1メートルから1.5メートルにつけて、次のパットを決めるということ。なぜなら、風の中でのパッティングはとても難しいからね。
風の中、グリーンの外からチッピングやパッティングでピンに寄せるのはとても難しい。フォローの時とアゲンストの時のスピード差が、とても大きいからね。それに、地面の硬さがチッピングするときのタッチと繊細さをより重要なものにする。この領域で、一番ストロークを抑えることができると思うし、究極的には40ヤード以内からいかにセーブするかという能力が優勝者を決めると思う。重要度でいったら、これが一番になるね。
今週も(メリオンと同様に)ドライバーを入れる予定は無い。64度のウェッジが、この硬い地面で数打のアドバンテージになると思うし、ドライバーがどこかで助けになるとは思えないからね。3Wで十分な距離を打つことができるし、ティショットの飛距離すら頭に無い。バンカーを避けること、ラフを避けること、フェアウェイをキープすること。ドライバー以外なら、これらのことはより簡単にできるからね。
04年にデイブ・ペルツと共に、ティからより簡単に低い球を打てるショットを練習して、横風にあおられてフェアウェイから50ヤードも外れた深いラフに入るようなことが無くなった。それから、チップと呼んでいるショット、4Wのチップだったり、ハイブリッド、4Iなどでのチップショットにも取り組んだ。ほぼ半分くらいのスイングスピードで、スピンとスピードを落として、地面を這うようなショットだね。今では、こういう低い球でトラブルを避けることがとても簡単に感じるようになった。風に持って行かれることもないから、致命的なミスもなくなった。それまでは低く打とうとしていたけど、間違ったやり方で強く打ってしまっていた。その結果、スピンが増えてなかなか地面に落ちてこない。でも、04年から変わってきたね。