2013年 全米オープン

藤田寛之「最後に悪い面が出た」 上田諭尉も予選落ち

2013/06/15 23:20
最終ホールのダブルボギーで予選通過を逃した藤田寛之

ペンシルベニア州のメリオンGCで開催中の海外メジャー第2戦「全米オープン」3日目。連日の日没サスペンデッドとなっていた予選ラウンドが、この日午前に完了した。第2ラウンドの積み残しを午前7時15分から再開した藤田寛之は通算10オーバーの86位タイ、上田諭尉は21オーバーの151位タイでフィニッシュ。前日に36ホールを終えていた塚田好宣は18オーバー144位タイでの予選落ちが決まった。

2日目を終えた時点で通算8オーバー。予選通過のボーダーライン上でこの3日目の再開を迎えた藤田は、14番の第3打、グリーン奥からのアプローチからスタートした。これを寄せきれないものの、1.5メートルをねじ込んでパーセーブ。その後も1つもスコアを落とせない状況で15、16、17番とパーを拾った。

しかい最終18番、ティショットを深いラフに入れると第2打でフェアウェイにレイアップ。約110ヤードの3打目は、左手前のピンから右奥に大きくそれ、10メートル以上のパーパットを残してしまう。続く1打は結局、カップをオーバーして3パットのダルボギーとして終戦。「今回のショットの悪い内容が出てしまった。(3打目で)せめて5、6メートルに付けなきゃいけない。それができない寂しさがある」。

開幕前に風邪をひき、体調不良のまま挑んだ今大会。届きかけた決勝ラウンドのチケットを36ホール目で逃してしまった。「状態が良くない中で最後まで分からない状態はキープしたが、最後にショットの悪い面が出てしまった」。十分な調整ができず、頭に描くスイングのイメージは試合中に4回も変えていたという。

一方、2日目を終えて既に予選落ちが決定的だった上田は、この日2ホールをプレー。最終10番では第2打の距離のジャッジを誤り、深い芝の中に突っ込み、アンプレヤブルとしてしまう。初日から「ボールが思った以上に飛んでしまう」と距離感に悩まされ「飛んでしまうのが嫌で緩んでしまった。タテが合わないと、スコアは出ない。こういう結果になってしまう」と肩を落とした。

それでも、初のメジャー出場に「すごく良い経験をできたと思う。芝の違い、雰囲気の違い。慣れが必要。経験不足です」と今後に向けて意欲。次週は国内メジャーの「日本ゴルフツアー選手権」に出場する。「時差ボケで大変だろうけど頑張ります!」と顔を上げた。(ペンシルベニア州アードモア/桂川洋一)

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