2013年 全米オープン

松山英樹と同組のB.ホーシェルが首位タイ浮上

2013/06/15 12:40
首位タイに立ったホーシェルと同組で回った松山は「ビリーのようにピンを攻められるようにならなくては」と感服

ペンシルベニア州のメリオンGCで開催中のメジャー第2戦「全米オープン」2日目。日没サスペンデッドとなった第1ラウンドが完了後、第2ラウンドが開始された。36ホールを完了した選手の中で、この第2Rのベストスコアをマークしたのは、ビリー・ホーシェル。4バーディ、1ボギーの「67」で回り通算1アンダーとして、フィル・ミケルソンと並び暫定首位タイに順位を上げた。

松山英樹が奮闘を続ける横で、ホーシェルは抜群の安定感を見せ続けた。

昨年末のQTを通過しレギュラーツアーに復帰した26歳は、4月末の「チューリッヒクラシック」で悲願のツアー初勝利を挙げたばかり。しかしその直前まで予選落ちが一度もなく、トップ3入りが2回と好調をキープしてきた。

ショットするたびのアクションが大きく、表情も色彩豊か。「我慢することは、僕にとってずっと悩みの種だった。今週は本当に上手くいっている。忍耐強く、目の前の仕事に集中できている」。ここ数年はスポーツ心理学者のフラン・ピロッツォロの指導を仰ぎ、瞑想や呼吸法など精神面におけるトレーニングを積んできた。「僕は、ここにいる多くの選手たちよりも忍耐強くないんだ。でも、週を追うごとに成長していると思う」

この第2ラウンドは、なんとすべてのホールでパーオンに成功した。舞台は最高難度を誇る全米オープン。しかし「“ゾーン”に入っていたなんてことは無いんだ。僕は自分のやるべきプレーをしてきただけ。18番グリーンを降りるまで、すべてでグリーンを捕えたことなんか頭になかった」。

決勝ラウンドも「ここまでは上手くいっている。これが明日以降、あと36ホールも続いてくれたら」と平静を保つ。昨年大会を制したウェブ・シンプソンも当時26歳。ビッグタイトルを手にする資格は、もちろんある。(ペンシルベニア州アードモア/桂川洋一)

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